実験科学を行ってきた人間の考えのパターンは、これからやる実験の結果をだいたい、うまくいっていちばんおもしろい結果の場合と、最悪の場合を考えて、おこりそうな結果を数種組み合わせてかんがえておきます。悲観と楽観というコントラストで考えるのでなく、だいたいの実験結果はめったに面白いことはない、という経験にもとずきます。ただ、将来性のある結果にはセンシティブに反応しますが。
そういう人間の今回の選挙の予想です。
考えた結果だけで書きます。途中の考え経過は抜きで。
自民党が第一党になる。安倍政権ができるという予想がたぶんあたる。
ただ、政権は公明党と2党では無理だろう。もう一党が必要。
ただここまでは誰もが考えるとおりです。
わたくしは安倍政権でいまの民意を反映するのだと思います。自民が駄目になり、民主も駄目になり、中途半端で辞めた安倍氏にもう一度続きをやらせてみてみる、それほど悪い考えとはおもいません。安倍氏ももう一度首相をやってみてもしも惨憺たる結果になぜかなってしまったらいさぎよく辞めるでしょう。もしも、うまくいけば国民も安倍氏も喜ぶでしょう。
それで、どこと政権を作るか。これが悩ましいというか、ポテンシャルとして国家大厄になる可能性もある。そのことは論じないで可能性だけ書けば、維新か民主のどちらかでしょう。
自公民か自公維新の連立政権になる。
自公維新の場合はややこしくて、石原氏が維新から首相を出せなければ連立を組まないという可能性がある。それでしかたなく、自公民連立政権になる。
この可能性は、日本の政治がデッドロックに乗り上げるかもしれないので、やって欲しくないが、でも増税法案はこの三党で決めたので、政治家的には、かなりなりやすい。
こんな簡単な予想です。
みんな党が連立に入る可能性はないと思います、江田氏も渡辺氏もまだそれなりに若いので、もうすこしながれを見るでしょう。維新党も首相をとれるという可能性以外は常識的に連立に入らない。常識的には。
未来党はあまり議員をとれないが、でも壊滅的ではない。嘉田知事の女性らしさの政治主張が段々浸透して最後は持ち直すのではないでしょうか。この政党は来年の選挙や、もっと先の,次の衆議院選挙を目指して努力するのがまっとうな流れでしょう。
さてわたくしはどうするかですが、期日前投票をしたいと思っています。
沖縄のことは沖縄の外ではまったく議論されない選挙になりそうです。
中国との関係も対立的な案のどちらかをとるというのでもなく流れに身をゆだねるかのような不安な選挙です。TPPも賛成か反対かという表面だけの突っ張りあいです。外から見れば、えらく内向きの選挙なのでしょう。