日本人は学術研究に非常に向いている、これがわたくしが長年の研究経験のあとでの結論です。
日本文化は日本人が学術研究をスタートするのに最適な環境を作ってくれてるのです。
多くの日本人は学術をひたむきにおこなう。
このひたむきさは日本人にとってなんの苦労もなくできるのですが、他国人はそうでもない。
だから多くの日本人は自分の特徴的な能力にあまり気がつかない。しかしそれは欠点ではありません。
しかし、ひたむきさだけでは研究の世界で成功するわけではありません。
成功するためには、あとふたつくらいプラスアルファが要るのでしょう。
このプラスアルファを何にするかは、自分で決めて付加していけばいいのです。
さらにそのうえで、職業人として安定して学術活動を続けるためには,学術で生計をたてられる職にありつかないといけません。ひたむきさだけでは、ことは解決しません。
学術活動における、個人個人の能力と評価といういちばん若者にわかりにくい、ポイントが前面に出てくるわけです。ここで多くの若者は壁にぶつかります。
そういうとき、どうするか。
憂さをはらしたくなります。理解出来ることです。
自分の気持ちが発散できる仲間と一緒になって憂さをはらしたい。当然な欲求にみえます。
でも憂さは晴らさない方が案外いいものです。
憂さをキープしてため込むことができませんか。
ため込むものが大きくなればなるほど、あなたの未来が大きくなると、予感したことはありませんか。大きな憂さのあとには大きな新しいものが見えてくるものです。そうやって先人は大きくなってきたのです。
こまめに憂さを晴らす、特にアルコールで憂さを忘れてしまっては、あなたの未来はあかるくない、とおもうべきです。