ネットで読みました。以下、桑田さんの発言です。
桑田真澄さん:体罰に“反論”殴られ愛情感じたこと一度もない
2013年01月12日
◇「体罰」について
小学生の時、グラウンドで監督やコーチから殴られない日はなかった。
殴られて愛情を感じたことは一度もない。「なぜだろう」「おかしい」と思ってきた。体罰が嫌でグラウンドに行きたくなかった。体罰で力のある選手が野球嫌いになり、やめるのを見てきた。子供は仕返しをしない、絶対服従だと思っているから体罰をする。一番ひきょうなやり方で、スポーツをする資格はないと思う。
体罰をする指導者はたくさんいる。そうした人たちのほとんどが情熱家だが、熱意が空回りしてしまっている。殴って何が解決するのか。体罰を受けた子供は「殴られないためにどうしたらよいか」と、その場しのぎのことを考えるだけだ。これではうまくならないし、自立心がなくなってしまう。
体罰が減らないのは勝利至上主義があるためだ。ただ、スポーツには体力と技術力と精神力が必要なのであって、根性では勝てない。
指導者は子供たちがなぜうまくいかないのか、ともに悩んでほしい。うまくいくためのヒントを与えるのが指導者だ。
今回の体罰事件を機に、スポーツ界は変わっていくべきだ。
(元プロ野球巨人投手)(スポニチ)
桑田さん、最近の番組で清原選手との対決とか言うのを見ました。清原を中心に据えた番組作りで、清原のお子さんにホームランを打つところを見せたい、という感動を売りたがるレベルの低い番組でした。でも番組にでてくる桑田選手の姿と発言を聞いて、非常に感心しました。厳しくて、でもやさしい。桑田の顔の表情がとてもよかった。
今回の発言はスポーツ界広しといえど、たぶん桑田選手だけが言えるのでしょう。
暴力や体罰を自分ではやらなくても周囲でやるのを見て見ぬふりをしてきた人が大半なのでしょう。
ですから、桑田選手はすごい勇気がある。
その勇気はかつて体罰をうけて野球をやめた少年たちのことを思い起こせるので勇気がでるのでしょう。卑怯な指導者が消えて欲しいのでしょう。
かれのスポーツ界への提言は本当にすばらしい。
わたくしは毎日出てくるこの大阪市立桜宮高校の顧問(教員)の犯罪的暴力の記事を読むのが非常につらいです。
立派な人物とかいう意見を聞くと、この純真な少年の心をもてあそび暴力で死にまで追い詰めた人物の大罪を認めない(一部)社会の風潮を嘆かわしく思います。