わたくし高校生か大学入りたての頃には週一回くらい映画をみたものでした。当時はよく米国映画も見たものです。強く記憶に残るのは、米国は自由の国と米国人が誇らしそうに言うことでした。そういう例では、非戦のクエーカー教徒の存在が記憶に残ります。男性俳優ではモンゴメリー・クリフトとかジェームズ・スチュアートが意志強く頑固に異端者の役割を演じる時の顔の表情を想いだします。たぶんいまはむかしものがたりかもしれませんが。でも、そのような自由の意識は脈々といまもあの国にはあるはずです。
そういう前振りで、鳩山元首相の中国での発言と歓迎のされかたについて、述べるとすれば日本は自由の国なのだから、と思います。氏が責任をもってやってることですから、反対するのも自由だし、国賊と呼ぶのも自由ですが、かれがこの時期南京にいって虐殺博物館で献花をして中国人が喜ぶ発言をしても日本では、帰国後に逮捕も身柄拘束されないのは、それなりに日本の国柄が外国に伝わっていいのだと思います。鳩山氏の信念の発露はいまは国賊に一部の人たちに見えても、中国とのあいだに平和を希求する日本国民には、後に大きな救国的行為でもあったと気がつくことになるかもしれません。日本人は少数派が自由に行動して発言する国柄であるそういうことをしても身の危険がない、ことに誇りを持つべきなのでしょう。
それに続く、話題はあの市民ランナー川内さん、川内くんとよびたいですが、素晴らしいわが国の人材ではないですか。エジプトででのマラソンに見事優勝しました。タイムもすごい良かったのではないですか。
おまけにパスポートを忘れてせっかくの招待フライト便を逃して、自腹80万円をきってエジプトまで言って、一日だか二日後には優勝という素晴らしいニュースを日本にもたらしました。組織に属さないきわめて強い個人のランナーだということがまたまた実証されました。こういうずっこけた強さはほんとにいいものです。冗談でなく。
自由の国の日本だから生まれた,われわれが心から誇りに思える市民ランナーです。つまりスポーツ大組織と無縁なのですね。たしか月給は埼玉県庁のお役人としてもらってるのですね。
この人のランナーぶりはホントに見事で、おおきな大会参加を練習の一部に入れているのではないか,と思わせるくらい気軽に大会に国際のも含めて。
まだ若いがわたくしは今回のパスポートを忘れて自腹を切っていったことも含めて「スポーツ大人物」の称号をさし上げたいし、彼のようなランナーがでてきたいまの日本の市民スポーツ状況をこころより誇りに思いたいです。
川内くんの人物がけた外れに大きいことははっきりしたので、記録のほうでも歴史に残る大選手になってほしいとおもってしまいます。