氷河時代かな

昨日の書いたものは途中で終わってしまいました。またいつか気分が変わったらまとめて見たいとおもいます。
いろんな人々と話しましたが、米国では基礎研究の続行は非常に難しくなって来ていると言われました。端的には研究費をえるための競争率が高くなってきたので、この程度やれば前は研究を続行できたのに、いまでは駄目というケースが増えているようです。
基礎研究をするのはますます狭き門ということなのでしょう。
それではどういう研究が続行しやすいかと言えば、医療と結び着くような研究が奨励されている。基礎研究の成果を医療に応用する流れです。
もしくはバイオテクノロジーとかいわれる種々の生物をもちいたなんらかの工業や産業に直接むすびつような研究です。基礎研究がかなりおうように許されていた米国もとうとうそうなってきたようです。
しかし、そうは言っても米国の懐は深いのですね。こんかいBaltimoreでは旧友のところを訪問してセミナーをしましたが、かれはいまでも細菌ウイルスの研究を続行しているのです。だれかがぜひやっていてもらいたい,と思うテーマを続行出来ているのです。詳しく話を聞くと、なんと結構競合がきついのです。参加研究者はみな米国ですから、あらためてたいへんたいへんとはいいつつ、米国の基礎研究支援の深さというか余裕はたいしたものだと関心しました。
しかし、それは傍観者の感想発言なのかもしれません。
当事者たちはいかにたいへんか、基礎研究は氷河時代だといっているのです。
実感としてはそうなのでしょうか。後継者を見つけることもたいへん難しいということですし。
研究の存続がなく、消えてしまうのなら、氷河時代に消えたいろいろな生物種、つまり恐竜みたいなものが基礎研究なのでしょうか。トカゲやヘビみたいに今でも残っていますが、生命科学の純粋基礎研究の最盛期は1960年代から2000年くらいまでだったのかもしれません。

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