臨床研究と情報ギャップの不可解

以下はさっきみた、共同通信の配信記事です。
製薬会社ノバルティスファーマ(東京)が販売する降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)を使って京都府立医大の松原弘明元教授が実施した臨床研究について、データに問題がなかったかを検証している府立医大は11日、調査結果を公表し、論文に使われたとされる解析用データに、人為的な操作が見られたと発表した。
 臨床研究にはノ社の社員(当時)が関与。日本人の高血圧患者約3千人のデータから、ディオバンがほかの降圧剤より脳卒中や狭心症を減らせると結論づけたが、府立医大は調査の結果、「結論には誤りがあった可能性が高い」とした。

似たような記事がこれまでに何度も出ていて、全貌がさっぱり分かりません。関係論文はこの1つだけでなく、他にもあるようだし、関係研究機関もこの大学だけではなく、いくつかあるようだし、多数の研究者が関与しているとも聞いた記憶があります。しかもこの製薬会社社員の同一人物が3つの論文に著者として出てくるとも聞いています。かなり深刻な事件ですが、全貌が一挙に記事にならないので、なかなか分かりません。

このあいだスイスに行ったときにこの会社の方にあったので,日本の事件を知っていますか?と聞くと誰も知りませんでした。一人ではなく、割合大勢に聞きました。日本人のかたにも聞きました。でも誰も聞いてないとのことでした。
これは驚きでした。この情報ギャップはどうしてなのか。
なにか理由があるのか、それとも?
不可解です。

タイトルとURLをコピーしました