参議院選挙、やはり投票しないと、と思っています。でも今回の政治の議論は熱くなれないので、投票も気がのりません。でも重大問題がたくさんあるかのようにも見えます。
原発再稼働の問題。どうもなしくずし的に原発をひとつずつ稼働していこうというのが安倍内閣の方針のようです。もちろん安全基準のルールをみたしてからでしょうが。福島原発事故のあとに国中にあったノーモア原発の空気はうすくなり淀んでいるのでしょうか。原発絶対ダメという政党はあるのかないのかはっきりしません。尖鋭な対立軸になってないのは確かです。
消費税、増税の問題。国民感覚としてもいまの財政の破綻をみればなにかどうにかしなければならないとは誰も思うでしょう。なにがなんでも反対で無く、経済の様子をみながら穏当にやって欲しい、くらいでしょうか。しかし、この問題も対立軸には今回なってないようです。
TPPの参加問題。対立は、もっとはっきりしません。自民党のなかにも反対が強くあるようです。自由貿易という原則と国の事情、どう考えるか、単純な対立軸をいまの段階で作れるはずがありません。
そして、憲法問題。これがいちばん対立軸になりそうなので、野党もいろいろいっているようですが、でも漠然としていて明解な対立がなになのか誰もさっぱり分からないでしょう。
ただはっきりしてきたことは、改憲アレルギーは減ってきて、国民のおよそ3,4割は憲法九条も含めてなにかする時期がきていると思っているはずです。
ただ改憲しようすると、アジアばかりか世界中が日本の右傾化を問題にするはずで、すぐやろうとすれば、いいことはなにもないでしょう。いまは国内的な議論をする時期でいいのでしょう。わたくしは96条から変えるのは悪いとは思いません。
憲法のもっとありふれた部分ででも文章を変えたほうがいいと思われるところで、賛成が9割は見込めるような、改正案をひとつ作って、練習的に国民投票をやってみるのがいいと思うのですが。予行演習で、いろいろ学習出来るでしょう。
いずれにせよ、こうずらずら書いてもなにも興奮するような話題にならないので、こんどの選挙が低調だろうと再認識するだけとなりました。
候補を見ても話題になるようなタレントもスポーツ選手もいないし、いい機会の選挙かもしれません。
つまりのなんのために参議院があるのか?考える機会と。