明日の深夜にオリンピック開催の場所が決まるのだそうです。
イスタンブール、マドリード、東京が候補地とのこと。
朝日新聞によると、以下のとおりです。
2020年夏季五輪の招致レースで、海外の主要ブックメーカー(公認賭け屋)が東京を最有力候補に推している。東京電力福島第一原発の汚染水漏れ事故による逆風が吹くなかでなお、海外メディアの前評判は高い。7日(日本時間8日未明)、開催地が決定する。
きょうは、韓国が日本の多くの県産の水産物の輸入禁止を発表したそうで、それに対して菅官房長官はもっと科学的根拠を持って欲しい、と要望したそうです。日本国民の多くはまた韓国が投票直前にこういうニュースをぶつけてきたと感じたでしょう。
冷静にみれば、福島原発のいわゆる汚染水問題は極めて深刻で、これを福島は東京から250キロも離れているので、安全だと日本の招請運動の要職の人がいうのはかんばしくないでしょう。離れているからいい、というのはそれじゃ福島県民や近隣県民はどうなのだと言いたくなるでしょう。
わたくしは投票結果はどうなるか分からないが、たとえどうなっても、日本国民には大変な教訓として残る出来事になるだろうとおもいます。
もしも東京に決まれば、日本国民の一人としてそうあって欲しいですが、これから開催年までこの放射能問題はずっと続くでしょう。
客人を多数日本に来てもらうにあたってどのような言葉で受け入れるのか、誰もが考えるでしょう。
わたくしは津波によって2万人以上の人たちが亡くなり、そして何十万の人が住むところを失い、いまだに復興の明るい兆しもない。そのようなときに日本に開催の機会を与えてくれた諸国の人々に心から感謝する、ここから出発するのだと思います。わたくしたちを励まし、元気づけて欲しい、こうお願いしていいのだと思います。
放射能リークについては深い謝罪からスタートすべきなのです。
しかし、地震という不可抗力に近い出来事と、と充分ではなかった対応でいまも100%安心できる状態でなく、いわんや汚染水リーク問題については不手際もありこのような事態がおきていることは諸国の人々に深い謝罪をするほかないでしょう。
こんご日本国民と諸外国の支援によって最小限の被害ですむように頑張る、という類のメッセージしか今は出せないのではないか。友情に感謝し、励ましと元気づけを要請してなんら恥じることはないでしょうオリンピック開催は、諸国の人々からの最高の贈り物と思いたい、こう思いたいです。
不安については,当然だと思うという、姿勢でいいはずなのです。東京だけでなく、東北にもぜひ来てほしい、こうお願いすべきなのです。今の日本はお願い、乞う姿勢で問題ないはずです。
有頂天にならずにこのあたりの低い姿勢からスターツすべきだと思うのです。
東京に決まらなかったとしたら、どうか。
もちろん深くガッカリするに違いないでしょうが、でも大変な教訓をうけることも間違いないでしょう。この放射能の問題さえなければ、決まっていたということが本当なら4年前の時とは大違いです。
あの頃はオリンピックの開催などについて熱心な国民はごく少数でしたし、
関心も低かった。
また東京の人気などあまりなく、イスタンブールが当確にきまっている、と。
アジアとヨーロッパの架け橋、などいいキャッチフレーズでした。それが国際情勢や国内の変化もありひどく変わってしまいました。
落選した日本はいかにして、この放射能リーク問題に取り組むか。
世界の心配は心配過ぎるように見えても,実際には正当な心配だと,特に日本人は思うべきです。
信頼回復には非常な時間がかかるでしょう。でも、世界の注視のもとにある、ということがはっきりすれば、福島原発の国内での関心の薄れは大きな不利益を将来にわたって残すことに、日本国民は気がつくに違いありません。
努力するいがいしかたないでしょう。
どちらになっても、損をすることはないでしょう。
今回の土壇場での福島原発リークが大きな問題点になったことは、日本にとってたいへんよかった、と思うべきです。
こんな風に感じました。