島根大学での講演

またまた台風、うんざりです。沖縄近辺ではやたらに動きが遅い。実はきょう沖縄から本土へきて明日松江市の島根大学生物資源科学部を訪れる予定でしたが、あぶないのですこし前から来ていました。
明日の予報も分からなかったので、空路をやめて陸路で行くことにしました。実質3.5時間なのでそれほど長くはありません。生命工学の川向教授のお世話です。
講演タイトルは「酵母の飢餓レスポンスとヒト長寿理解へのメタボローム解析によるアプローチ」なるものでちょっと垢抜けないのですが、90分という講演時間を頂いたので話題が二つとなりました。
まあ聞いていただければ、面白いと思っていただけるものと信じております。ヒト長寿理解へのメタボローム解析のほうは完全にヒトの血液の研究しかも化学がどっさりの話ですから、かつてのわたくしの研究を知っている人にはちょっと唖然とするような内容なのです。でも、わたくしは面白がってやっています。遺伝学抜きでの研究はわたくしは出来ないと思っていましたができるのでした。
この年で芸風が拡がるのを自慢してもしかたがないので、ともあれこういうだれもが関心を失ってしまったような対象に非常に面白い問題が山積しているというわたくしの主張を聞いてもらいましょう。
血液中に含まれる低分子化合物にはたぶん有益なものがどっさりあるはずです。また、体の調子を暗示するようなものも沢山あるでしょう。
残りの半分は堅い話なのですが、こちらは遺伝学もあってヒトが対象でなく手慣れた分裂酵母の話しですが、染色体ではなくメタボリズムのお話しです。来年にはすべてはき出して公表しようとは共同研究者の久留米大の斉藤くんとの話です。
わたくしもいまや共同研究者あって初めて成りたつ研究が多くなりました。
われわれだけの自前の研究はこれまでの研究の歴史で残ったものだけになりました。

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