誤表記から偽装へ、阪急と阪神、リッツカールトン

けさ阪急阪神の社長さんが辞任を発表したのだそうです。
それについての感想はあまりありませんが、でもこの誤表記であるとの主張から偽装とみられても仕方ないへの言い訳の変化は興味深いです。研究発表論文などでのデータ偽造というか捏造というかそういうものとどこか類似した問題で,関心がもてます。
そもそも阪急、地味なようだが関西では隠然たる信用をかちえた企業です。でも商売は非常にうまいとはいえない、野球も地味堅い人気は阪神のような強烈なものはない。しかし清らか純潔を標榜する宝塚歌劇団を擁する阪急は悪意のある商法などするはずがない。でも、阪神はーーーーはったりは結構あるし。だから今回の事件でもああ阪神に引きずられたのかななどとつい関西よそ者40年生活のわたくしなどは思ってしまうのです。でもたぶん真相は違うのでしょう。阪急のほうが真の牽引的役割をしていた可能性も台です。

論文投稿の研究室が高い名声と信用を勝ち得ていると,論文データ中に捏造データがあるなどと思えないものです。最初から疑いの眼でみることはまずありえません。しかしご承知のとおり夢にも思わなかったような人々が捏造データ作成に手を染めていることがいまやはっきりしてくると、この阪急のケースなども同根の病から生じたものではないか、と思いたくなるのです。
まず関西でいうええかっこし、これが行きつくところまでいくと,内容がない癖にいい方で相手を信用させ騙す。見かけがなによりも大切。つまりNCSとかいう頭文字の雑誌の論文があれば見かけは最高になる、だから生きる目的のすべてがそこに向かう。
次ぎにおかしいことがばれたら、誤りであったと言い抜ける。相手をあざむく気はまったくなかったと言い張る。悪気はまったくなかったし、こういう表現がいけないと言うことも気づかなかった。いつもはとかなんべんかはちゃんとしたものを提供しました、などといいぬける。これも研究の世界ではすぐ使えそうな気がします。
そもそも捏造データなどその気になれば絶対見つからない方法はいくらでもあります。中学生レベルの捏造などはいまややらなくなったと思われますので、捏造は同一ラボ内か同一装置などをつかう同じ建物の研究者しか見つけられないようになるかもしれません。
だから同一大学で箝口令をひくようであれば捏造者は非常に嬉しいでしょう。
偽装で最初に出てきたのが、阪急阪神とリッツカールトンというのは本当に象徴的です。日本と世界の超一流が偽装としか思えないことをやって誤表記と言い張る。
リッツカールトンの国内トップが日本語をしゃべれないのにも驚きました。このホテルはいったいどう経営しているのでしょうね。お客さんは大多数は日本人でないのかな。
捏造研究の現場も日本は国内トップの研究費の非常に潤沢なところで横行しているのですから、なにか同根の問題があるのでしょう。
つまり国内トップといってもたいしたものではないというところでしょうか。
表面を飾り立てることにきゅうきゅうとしている職場の雰囲気がたぶん同根なのでしょう。

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