今日は、JR奈良駅に隣接するホテルであった、この秋に亡くなられた奈良先端大学院の教授だった島本功さんを偲ぶ会にいってきました。ついでにといってはいけないのでしょうが、ぜひ研究の話をしたかったかた達ともその前に会いました。
近鉄奈良駅と較べると、JR奈良駅はなんというか公的なお金も投入して大々的な再開発をやってしまったのでしょうか、なんかモノトーン的な町の空間の感じがするのですが。
島本さんをどう呼ぶか、わたくしはさんで呼ばせてもらいます。
それほど何度もお会いしたわけではなく、酒席もまたカラオケも一緒になったことはないのですが、強く印象づけられるような出会いがあったように思います。
植物の世界ですから、わたくしには遠いのですが、でもその業績を聞けばすごいと、感服します。
しかし業績だけではなく、島本さんまだまだ未完のひとだな、まだまだもだえているような感じだな、と思ったような記憶があります。数年前のことです。
まだまだやりたいことが沢山あって、これまでの業績を誇る時間があるのなら、これから何をやるか考えたい語りたい、そんな風に感じました。
わたくしが島本さんに特別な親近感を感じたのは、学問は彼にとって二番目に向いているというタイプのひとなのではないか、ということです。
わたくしは、自分ではそのタイプだと思っています。
島本さんにそのことを尋ねる機会は失われてしまいました。
かれの発見した花を咲かせ、サツマイモも沢山作らせる植物ホルモンフロリゲンとそのレセプターの研究はぬしを失っても、興隆を続けるに違いありません。