絶食して6年目に入り話題となった鳥羽水族館(三重県鳥羽市)が飼育する深海生物「ダイオウグソクムシ」の「No.1」が14日、死んだ(産経新聞)。
気にしていたのですがやはり死んでしまいましたか。なにも食べずにまるまる5年、生きていましたがやはり絶食のせいなのか死んでしまったのだそうです。
2,3年前にテレビの番組で飼育のかたが深刻な顔をしてなにも食べないということをめんめんと述懐していたのを思いだします。
水族館にきた当初はもりもりとアジ一匹を食べたそうです。それが平成21年1月ということで、それからなにも食べてないのだそうですから、絶食は5年余にわたるわけです。
驚異の絶食生存記録ではないでしょうか。
当初の食べっぷりがすごかったので、そのうちまた食べるだろうと飼育の人達は思ったようですが、とうとうこの絶食死という最終段階を迎えてしまったのでした。
その死をわたくしも深く悼んでいます。なぜ絶食したのか。死ぬのも顧みずになにも食べないのはよくよくです。
そして、なぜ食べないのか、大きな謎です。
空腹感がないのか。
それとも与えられた食べ物が合わなくてその後は食事拒否になったのか。
一回は食べたのですから、環境がそもそも合わないわけではないのでしょう。
わたくしが知りたいのはその後どんな食べ物をトライしたのか、です。
この生物の知能はまったく分かりませんが、死をかえりみない絶食行為は本当に不思議です。
ハンガーストライキ、という言葉を思いだします。
1キログラムの大きな動物でダンゴムシやフナムシの仲間だそうで、海底に沈んだ動物や魚の死骸を食べることから「深海の掃除屋」ともいわれるそうです。
それがなぜ、こんな長期の絶食行為にでるとは?
絶食の原因がわからないのでは水族館も今後の方針はどうにもならないのでしょう。