朝日新聞にこのような見出しの大岩記者の記事をよんでなるほどね、と思ったので印象等書いてみます。
痛風は腫れて痛いので有名ですが、尿酸の結晶が血管にできると教科書には書いてあります。
痛風になる予備軍は血液中の尿酸値がたかい、高尿酸血症というのだそうです。防衛医大の松尾医師達の研究によると、高尿酸血症だった約千人のうち29%は遺伝子の変異が主な原因で、肥満(19%)や大量飲酒(15%)よりも影響が大きかったという結果なのだそうです。
遺伝子変異があったのは「ABCG2」という遺伝子で、変異があると尿酸を体の外へ出す量が通常より25~75%減るのだそうです。
わたくしはこの部分が興味深く思えました。
つまり尿酸が体内に溜まりやすくなる遺伝的素質になるのですが。そもそも尿酸のことを我々の体は無駄なものとは扱ってないようなのです。
むしろ、もったいない、ということで何度も何度も尿にでないように再吸収しているらしい。
じつは再吸収は我々のからだがかなり熱心にやることです。
いっときはやった、もったいないです。
なんで尿酸みたいなものがもったいないのか。
論文などによると、尿酸は体内で抗酸化作用があるというのです。
有毒な酸化ストレス物を減少させる作用があると。
見方をかえると、もったいない作用の体質を持ちすぎると、痛風になりやすいとも言えます。
この遺伝的素因の人達はその尿酸を外へ排出する作用が弱くなってしまったと言うことららしいです。この場合は、排出作用が弱まると、痛風になりやすい。
酸化ストレスによって早く老化するか、それとも少しでも老化を遅らせるのだけれども痛風になりやすい。
まあ、人生はこんなものかもしれないという教訓を得ることも可能かもしれません。