吉田さん受賞祝賀会

昨日は東京駅近くの会場でありました、理化学研究所の吉田稔さんの学士院賞受賞記念祝賀会にいってきました。台風の後で大津の家から順調にいけるのかどうか、心配しましたが半分はあたっていました。なんと京都の先はJRは大阪方向はいけずで京都駅で列車が団子状態でここで予想外の遅延がありました。さらに京都駅では新幹線切符に長蛇の列。機械の相当数が働いていない。それに外国人が切符を買おうとすると誰も助ける人がいないのでやたらに時間がかかる。しかし、切符購入後は新幹線はすべて順調で家を1時間以上早くでましたが祝賀会の30分前には会場に到着しました。

吉田さんとはつきあいは長い25年くらいのはずですが(もっと長いのかもしれません)、最初のほうのつきあいは研究費関係のことらしく、私がいわゆるボスになって研究費を集めてみんなでまとまって研究推進役を始めた頃らしいです。記憶にまったく残ってないのですが、もらった方はしっかり憶えているものです。わたくしのほうは吉田さんが京都嵐山での日英セルサイクルワークショップの懇親会で、大学時代の応援部の活動そのまま丸出しでの大声で歌いかつ踊った姿が強烈に記憶に残っていましたのでそれが最初かとおもっていました。実際にはずっと前から研究関係でお会いしていたとのこと。

吉田さんの受賞理由の重要な細胞増殖阻害物質の発見にはわたくしもわずかながら関わりましたのでそんなことを祝辞で述べました。かれがまだ別府先生の研究室のスタッフだった頃です。
彼の見つけた物質の標的タンパク質をわたくしたちが偶然研究してことがありました。研究者は思い込みが強いですから、自分たちの希望する方向に研究を持っていきたいどうしてもなりがちでそのタンパク質が吉田さんの発見したレプトマイシンと呼ばれる物質の標的ありかつ機能がタンパク質の核外輸送に関わるということが分かったときは予想外の展開にあっけにとられたものです。
そんなご縁でいくつかの論文で共同研究者になり、その後は吉田さんのもう一つ発見したトリコスタチンAという物質の研究もご一緒させてもらっています。まだ未発表の面白い結果もあるのですが。
吉田さんと言えば謹厳実直風に一見見えますがなかなかやわらかく面白いひとという印象もありました。
以下の写真にお見せする式次第の終わりのほうでご自身の率直きわまりない謝辞とそれにつづく後輩のエールなるもので一挙に盛り上がるというか、予想もしない吉田さんの若き日の姿が彷彿として、興味津々となり爆笑につぐ爆笑で本当に面白かったです。
内容は私は書くのを控えます。

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