使命感をもつ人々

広島、長崎への原爆投下の日が過ぎ、もうすぐ敗戦の記念日ですが、ニュースを見ていると戦後70周年という記念の年の意義だけで無く、新しい意義が次々に出てきているような気がします。その最大の理由は沢山の人々が戦争体験を語り出したことに起因するのではないでしょうか。
沖縄での戦乱の体験者や被爆体験者達の証言も次々に新しい事実や体験をもたらしています。
年齢的には80歳代半ばを越している人々が大半ですが、証言内容はリアルでかつ強い意欲をこめてしゃべるために聞く側に強い印象が残ります。強い使命感をもっているにちがいありません。
長寿国家日本だからこその現象では無いでしょうか。今後90才代の人々は増えるでしょうから、これから10年くらい戦争の新しい証言者が沢山現れてくるでしょう。

沖縄戦や被爆体験者の証言は、平和志向反戦の証言として若い世代に伝わるインパクトは非常に大きいことはまちがいないです。一方で現今の東アジア情勢が平和志向と反戦だけでかたがつくほど単純で無いことは高校生でもわかるので、今年の夏は若い世代に沢山の豊かな考える材料を提供するとても良い年であると私はおもいます。

BBCニュースを見ていたら、原爆投下地として京都が有力な候補であったことが地図付きで乗っていました。米国首脳者たちは本気で日本人を皆殺しにちかくなっても致し方ないと思っていたらしいことは最近のいろいろな資料からハッキリしてきたようです。つまり日本人はとびきり好戦的な人種であるから日本に対して最終的に勝利をおさめるにはそのようなことがあるかもしれないという判断だということです。ポツダム宣言にある極めて残酷としかいいような戦争勝利に向けたシナリオからもうかがえます。
昭和天皇によるポツダム宣言受諾の経緯についても新しい証言が聞きたいですが、さすがに若年者は関わっていなかったので無理なのかもしれません。

写真はBBCにあった原爆投下予想地と京都に投下予想地点(○印のあたりか)

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