昨日大学の講堂で研究安全に関する必須義務の説明会がありました。その後で小保方博士のSTAP事件をあつかったねつ造の科学者の著者でありまた毎日新聞の記者でもある須田桃子氏の講演会がありました。こちらは一般のかたも自由に聞けるようになっていました。わたくしは興味深く聞きましたが、須田氏の考えは著書を読んでますのでそれなりにわかっていましたので印象については清新な感はありませんでしたが、やはりこのかたは随分頑張ってやってきた人という印象を改めて持ちました。記者としてのアングルですから、研究者としての眼とは違いますが、多くの国民のこの問題についての知的欲求かなり満たしていることは事実です。
今日の毎日新聞には以下の写真にあるように、STAPもはや過去という見出しですが、もちろん過去のはずもなく理研もSTAP騒動の事後効果、悪影響を払拭すべく一生懸命努力しているはずです。しかしなかなか大変でしょう。
笹井氏の自殺や、小保方氏や理研の丹羽氏などによる検証や、委員会の検証などまだまだ生々しい記憶に残ることも多くて、また最近ではNHKスペシャル報道の検証など、どれも気軽に発言できないです。
須田氏の著者のタイトルは捏造の科学者というもので、表紙には3人の人物の写真がでていました。
しかしながら、誰が捏造をしたのか、ピンポイントはできません。
その後の検証実験からは誰かがしたことは間違いないようです。もはや過去か、というこの時点でも誰がしたのかをハッキリ名指しした信用できる報告はないようです。
この問題について今後さらに調査が進んで決定される機会はあるのでしょうか?
誰がという点では、将来的にも決まりそうもない、という意見が大勢のようです。
となると歴史に残る捏造事件といわれる割に根幹の誰が?というのは不明となるので、笹井さんの自死という大変に悲劇的な結末と合わせて日本の科学世界で起きた事件として結着がつかない事件として残るのかと思うと、この事件の背景も含めて、STAP問題はこれからも何度も何度も再訪問され咀嚼されて残るに違いないとおもいます。