欧州テロ連続事件の後に来るもの

ベルギーでのISイスラム集団による連続テロ事件、非常に暗い影をヨーロッパの社会と国々にもたらしていると思います。犯行声明の中に十字軍の国々という言葉があるのがそのような印象を強めます。

日本もかつてはテロリストの輸出国だったことがあります。1972年のイスラエルのテルアビブ郊外ロッド空港における銃乱射事件。100人近い死者と負傷者が出ました。左翼というか、世界同時革命を目指す日本赤軍の青年二人が実行した事件で、京大生がいたのがわたくしなどには深甚なショックをもたらしました。
日本航空よど号ハイジャック事件はその二年前1970年に国内便がテロリストにハイジャックされ北朝鮮に行きました。一度はハイジャック犯を騙して韓国空港に連れて行ったが知られてしまったという経過もありました。それからほぼ半世紀がたち、日本ではテロリストの加害側でなく、被害者側になって考えていますが、欧州ではことは簡単でなく、内なるイスラムの子孫がイスラムからのジハーディストとしてテロ事件を起こす、起こってみると、これは外国からのテロリストでなく自国民によるテロであることに愕然とするという事態なのだと思います。
フランスでは人口の10%近くがイスラム系と聞いたことがあります。ベルギーの首都ブリュッセルの一部は多数がイスラム系という地域もあるようで、イスラムは自国の一部とも言うのは誇張でない事態のようです。
これからどうなるのか。それが分からないので欧州全体に暗雲が覆っているのではないでしょうか。はっきりしていることは簡単な解決策がないことです。内と外のテロリスト達の呼応が無いように国境管理を厳重にする、国内大都市の治安を徹底的におこなう。
しかしそれでは、ある意味、崇高だったhずの国境なき統合欧州のイメージが壊れてしまいます。
それどころか、統合欧州に入りたがっていたトルコの位置づけが極めて難しく、これからトルコによって欧州は翻弄される怖れすらあります。同時に欧州から排斥していたロシアとどうつきあうのかもますます難しくなってきています。
日本にとってまったく無縁の世界ではありません。ここでどう対応すっるかは国家百年の計と密接なかかわりがあるに違いありません。
日本はまずイスラム文化を知り経験することが大切なのだとおもいます。

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