わたくしなりの元年へ

来年の世界、そして日本はどうなるのか、多くのひとびとが話題にしてます。
わたくしもちょっとこれに参加してなにか書いておきたい気持ちです。ここのところブログはさぼってました。忙しいこともありますが、書き出すとついバナナのことも書きたくなるので自制してました。今年は自家製バナナのおいしさに目覚めたバナナ開眼の年でありました。

基盤の安定した安倍政権もあり、日本社会はおちついた雰囲気ではないでしょうか。極東情勢的には韓国の大統領の置かれた状況や、中国の南沙諸島などへの進出の様子を見ると安心しきれないし、トランプ次期大統領の対中国政策も強硬にもみえる一方で融和的な可能性も残るので、はっきりしません。それで、国際情勢的には不安の年越しになるのではないでしょうか。しかし、安倍首相の真珠湾訪問は日米の政治的懸案条項の大きいのをすませました。これから、安倍政権は対中国、対韓国との関係改善にむけていかなる策をだしていくのか。民主党や野党側がいい策を持っている気配はないので、また自民党に安倍政権以外に期待される首相候補がいない以上、まだまだ5年くらいやってもらってかまわないというのが日本国民の50%程度の平均的感覚ではないでしょうか。安倍政権のおかげで政治にはらはらドキドキ、危なくてみておれないといういっときの感じがなくなりました。
しかし、安倍政権の基盤はなんといっても経済政策でしょう。社会の一部で不満はもちろんあるでしょうが、社会不安が明確になるような経済情勢はもうかなり長い間ありません。貧富の格差は広がるという言葉は本当かもしれないのですが、一方で収入的には全国最低クラスと言われる、沖縄での経済状況は悪くはまったく見えません。旅行訪問者の数も増え、地方空港のはずの那覇の空港の混雑には折々に驚きます。まあまあの経済状態がもうずいぶん続いているというのが沖縄とおりおりに関西を往復する人間の実感です。

経済のひずみが教育に及んでいるという意見にはうなずけます。今の日本では、子供が貧しい環境で教育を受けると親と同じように成人しても貧しくなる、という意見が本当ならこれは最も深刻な問題であるに違いありません。本当なら、手遅れにならないうちに政治のレベルでの救済が、かなり強力な救済が必要だと信じます。教育が大学や大学院レベルまで貧しくなっているのなら、長期にわたるマイナス効果、人材の枯渇現象が出ないうちに早く手をつけないといけないでしょう。

わたくしは、日本の最大の問題、一方で日本を最高に救済し発展する可能性を持っているのが、人口問題への正しい対応と最大限の健康老化への努力の2つだと信じてます。この2つの問題で成功すれば、次の50年から70年くらいは日本は国家として安泰だと思います。
一方でこの2つで失敗すると、長期間で低迷し他の多くの国々に追い越されて行くに違いありません。わたくしは今の日本人、とくに熟年以降の人々はこれらの問題の大きさと深さを予感し不安を感じているとおもうのです。この世代がまだまだ元気なうちに日本人の英知を総動員して、日本社会を作って維持していくことが最大の課題だろうとおもいます。この世代の多くはもはや年金世代にもはいってますが、でもまだまだ10年20年生きるのですから社会参加を出来るだけしてもらうべきです。

1941年に無謀だがしかし明治以降の国の趨勢からみて必然的な戦争になり、1945年に未曾有の大敗戦を喫して70年が経過した今の日本をみれば、日本の民は本当に偉かった、わたくしたちの父母、祖父母は本当に立派だった、そしてわたくしたちもそしていまの60才になろうとする人々たちよくここまで努力し働いて来たといえるに違いありません。

しかし、人口減少問題と健康老化の2つの問題は日本人日本社会にとって新規の問題ですから、しかもひたすら一生懸命はたらくという国民的な得意技でなく、ありと余るように一見見える「時間」を浪費したら、取り返しのつかない状況がやってくるとおもいます。社会不安に満ちた貧しい日本の時代の到来がくるのかもしれません。これは何がなんでも阻止しないといけません。

そういう時代はかつての日本にあったのか、昔そういうことを青二才のわたくしが当時の有識者に聞くと、「応仁の乱だ」と聞きました。ちょっと勉強しないと、応仁のの乱がどういう時代かどうしてそうなったのか分かりません。そういう貧しく社会不安に満ちた時代になるのでなく、発展的かつ融和的な日本をまだまだ70年くらい続けるためにどうしたらいいのか。
そうならないためにわたくしも微力ながらお役に立ちたいと願っています。
そのためのわたくしなりの決意の元年を2017年としたいです。

末尾に正月にも咲き誇る沖縄原産紫色のブーゲンビリアの花と、家庭の安寧のシンボル柑橘(比良の家で)の2つの写真を掲げておきます。

良いお年を!

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