応仁の乱の本、那覇のジュンク堂で購入して読み始めました。
中世という奥深い時代を扱っていますが、著者呉座勇一氏はかなり若いみたいです。
なかなか頭にはいるような予備知識のない話題ですが、しらないことばかりなので面白い。わたくしとしては、ゆっくりまあまあ丁寧に読んでます。
戦乱の時代、やはり分かり易いのは源平とか東西とか二大勢力の間のあらそいですが、この応仁の乱、まず奈良の興福寺でのトラブルから話が始まって、軸には足利将軍がいるのですが、それと各地の貴族や豪族なのか侍大将なのかが争いと葛藤を繰り返していくのでまあいわゆる乱世、かつわかりやすい対立軸がない。また巨大な権力があるわけでもなく、足利将軍の権力も経済力や軍事力を背景にしているのでもなくまさに「権威」のようなものらしい。
当時の状況はいまの世界の様相とどこか似ていますね。
今の世界、わたくしには消化できない状況ですが、はっきりしていることは小競り合いみたいに見えますが、沢山の争いが世界中で起きている印象です。イデオロギーの対立でなく、単純に貧富や宗教、人種の争いとも見えません。
でもこの多種多様な争いがいつか大きな戦乱になるのではないか、というおそれをもっています。
たぶん多くの人達がおなじような感じを持っているのではないでしょうか。
日本も韓国や中国やロシアやそれに米国に対しても火種をもっていて何かをきっかけに大きくなるかもしれない。
国内も、沖縄の新聞を読んでいると絶え間なく大和、ヤマトと本州勢力をひとまとめにする言論が盛んだし、いつなんどき大きな問題になりうるようなことが起きるかもしれません。
ともあれ21世紀の応仁の乱は大変困るので、なにかヒントになるような解決への道筋をみつけたい、そのためには日本史だとこの時代の理解をいっぺんしてみたいと、まあそんな風に考えてます。