つい一昨日80歳の誕生日を過ごしました。
子供達や孫達も大変忙しい中遠くから駆けつけてきてくれてお祝いしてくれました。朝にサッカーゲームをやって東京からきてくれた小学生の孫もいました。コロナ禍の中ほんと申し訳ない。
30歳になってもまだ独身で外国でフラフラしていた自分ですが、50年後にこんな幸せな爺さんとしての日を送るなんてまったく想像すらできませんでした。
コロナに耐えるというか我慢する今の日本、昔の日本に似ているという識者が大勢いますが確かに昭和16年に生まれたわたくしが記憶をたどっていくと栃木県の農村で防空壕の一番奥でおとなしく座っていたその時代の幼児の自分の記憶が浮かんできます。可愛がってくれた祖母もおもいだします。頭を刈られるのがいやで床屋のあと泣き続けて4キロ近い道のり歩いた自分も思い出します。敗戦後に復員帰宅した時の叔父たちや父を玄関で迎える家族一同の雰囲気も忘れません。
それでもわたくしまだ現役の大学の研究者なので暇があれば課題の問題を考え続けています。
今回は、そのような機会を与えてくれた日本国の納税者の皆さんに深甚な感謝と、大学の寛容さにお礼をいいたいです。
このご恩返しが出来るといいのですが。
あとどれだけ時間があるかは分かりませんが、恥ずかしくない研究成果を残して行きたいものと願っています。
でもこの年なので、いつでも研究をやめて田園に帰る準備は出来てます。