同業者と会うこと

きょうもスケジュールが立て込んでいるので簡単に書くことにします。
短い期間で沢山の話しを聞き、沢山のポスターを見て、さらに沢山の同業者の人達とあうことはかなりの刺激になります。
このばあい、同業者というのは正確には正しくないのでして、同じ生物を利用して研究生活をおくっているのであって、研究の関心が近くない人は沢山いるでしょう。ただ、やはり同じ微生物を使っているので、技術的にも内容的にも何が新しい話しなのかは、比較的よく分かります。他の生物で既になされたものの焼き直しみたいなものであることもありますが、そういう場合でもだいたい分かるものです。
ともあれ、若い人達が多い。女性が多い。それに日本人が多い。
わたくしは一日に沢山の情報を脳内にインプットしすぎるのを避ける生活を去年ぐらいから一種の健康法として始めていますので、ポスターもまたディナーの後のアトラクションも早々に切り上げて、休むことにしました。それでも十分すぎるくらいの収穫はえました。
かつて短期間京都のラボにドイツから来ていたS君がドレスデンの大学院生として、なかなか元気にやっているのに感心しました。それから、ロンドン郊外でポスドク生活をしているKY君もしきりに質問をしていて元気なようでした。
米国の研究資金面での一般的な厳しい状況が話題になっていました。沖縄の会合のときも米国の厳しさは伝わってきてました。
研究費というのは国が重視してくれなくなると、短期間できびしい「不況感」がでるのでして、研究グラントの当選率が10%とかそれ以下になると、かなりの研究者が職を失うようになるもので、いまの米国はその状態にこくこく近づいているもしくはそうなっているとの観測がされていました。

タイトルとURLをコピーしました