体罰について

比良山麓の方にきています。
孫たちと娘が一緒ですから、いつもとはことなり賑やかです。猫まで、興奮して、クヌギの木に登ってました。14才の老猫にしては元気なものです。わたくしも疲れた体にむち打って、せっせと土を耕しました。
目の前の水田にも水が入り田植えも数日後でしょう。
夕方は遠望もきいて、山懐の黄緑色の木々の色がとてもこころを穏やかにさせます。

三年経った案山子を修復しようと思って部分的に解体して驚きました。レインコートも、ワイシャツもズボンもちゃんと原型をとどめており、レインコートなどはほんのすこし変色してる程度です。なんという耐久性か感心しました。製造元に教えてあげたいくらいです。

 戸塚ヨットスクールの戸塚氏が刑期を終えて出所したそうです。
ネット新聞によると、体罰は教育だ、と改めて記者会見で主張したそうです。
四人死んでる(二人は行方不明)のにいうのですから真に確信してるのでしょう。ふつうなら、ひるんでしまうでしょうから。
ただ、このあたりはご本人がいったことを正確にその場で聞かないと、なかなかその真意は分からないものです。
体罰とはいまや先進国ではけっしてやってはいけないものになってると思うし、それが当然だとおもいます。
社会が荒々しい時代には、体罰はありえても、社会がそのような荒々しさを忌避してるときに、体罰などを実行するのはまったくの逆効果に通常はなるでしょう。
日本では親からものごころついてから、体罰どころかからだに触られたこともないような子供が増えてます、学校の教師やクラブのコーチや職場の先輩、上司に体罰でも受けたら大ショックでしょう。親が、自分の怒りにまかせて子供を叩けば、子供はたんに恨むだけでしょう。
言葉で分かる子供に体罰で分からせようというのは、まったくの逆効果なのでしょう。
ただ、いまでも体罰を効果的な方法を思ってる人々は相当いるに違いありません。
特に小さな子に対して、お尻を平手で叩くとか、痛みでやっていけないことを分からせることの、効率性に気がついている大人は沢山いるにちがいありません。
スポーツ根性とか言う世界では、いまでも気合いを入れるために、殴るようなことが横行してることはたしかです。
相手がおとなで納得してるのなら、ありうるとはおもいます。
しかし、それは例外的な世界でしょう。
おやが子供には体罰の方法がベストの教育と決めて、子供をスポ根的な世界に入れるというのはやはり危険なことだとおもいます。

わたくしも長男が小さいときに、やんちゃをしたときにこつんと頭をこづいたりしたことがあります。ところがある日、子供が真顔で、痛いし、口でいえばちゃんと分かって止めるから、止めて欲しい、と理路整然といわれて、その日を境に止めた記憶があります。何歳だったのでしょうか。たぶん4,5歳だったとおもいますが、もうすこし上だったかもしれません。
子供に体罰はいけないと、教えられたケースです。

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