時差のない隣国

きょうは朝9時半過ぎにホテルを出て、11時半の便に乗って、12時50分に関西空港に到着してトントンとはるかにも乗れて自宅には3時過ぎに着きました。沖縄での帰りよりも近いくらいの感じです。時差がないので、隣国なのに、まるで国内旅行のような帰国でした。
空港までCさん夫妻に送ってもらって、本当に最後の最後までお世話になりました。

昨日は、夫妻と一緒に慶州(キョンジュ)に向かい一日を過ごしました。のびやかな田園地帯に新羅国の首都慶州はありました。わたくしは一番見たかった石窟庵(ソックラム)の石仏を間近にみて深い印象を持つことができました。残念ながらガラスを隔て至近距離から見ることはできませんが、それでも渡岸寺の11面観音像を見たときのような感動がありました。この石仏はながいこと忘れ去られていたのが、20世紀になってから偶然郵便配達人によって発見されたとか。優美な姿は忘れがたいものがあります。

ついで仏国寺(プルグクサ)にいきました。大きなお寺でした。八世紀当時のものは石塔のようなものしかないようですが、伸びやかな自然のなかに大きな伽藍がとけ込んでいました。建物のかんじは奈良の寺との類似、特に東大寺などとも似てるような印象をもちました。建立が750年頃ということですから、東大寺の730年とほとんどかわりません。
このあと古墳群がある公園を散歩しました。それによって慶州という土地がまた身近に感じられるようになりました。
昼食には、C夫妻のおすすめの庶民の店にいきました。大変な人気で人々で溢れてました。30分も待って2時過ぎに食べられるようになりましたが、なるほど人気のある理由がわかりました。大変おいしい。豆腐鍋料理(チゲ)なのですが、それ以外に色んなものが頼まなくともでてきます。こういう潤沢な食べ方は日本ではないです。韓国の人が日本に来て食事に不満があるとすれば、この注文すると、とりあえず運んでくる基本料理が日本ではごく少量のつきだししかないことなのかもしれません。

夕食は釜山の北にあるところで、伝統食をたべました。なにかのおりにまた触れたいとおもいます。いろいろ韓国と日本の文化の類似性や違いなどをおしゃべりしました。C夫妻は日本語がしゃべれますが、わたくしたちはハングル文字ひとつ読めないわけなので、なんとか滞在中すこしでも憶えようと努力しました。この五日間で、ハングルなるものにだいぶ興味が湧いてきました。こんごも韓国に行こうとするのなら、とりあえずハングルはわたくしのドイツ語くらいになるべく努力したいとおもいました。

今朝は6時にホテルから歩き出して、有名な魚市場にも行きました。

5泊6日でしたが、沢山の人のおかげでいろいろな価値ある経験をさせて貰いました。これからもまた交流を持ちたいものです。
近くて遠い国でスタートしましたが、やはり近い国、そして帰るときには時差の無い隣国、もっともっとつきあう必要性を強く感じました。
わたくしとしては、自分の持っているなにかが韓国のひとびとの役に立つことがあるのなら、ぜひ協力させてもらおうと思った次第です。

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