今朝から仕事に復帰です。今回の旅行は朝から晩までのスケジュールが多く、それ以外のことはなにも出来ませんでしたので、エンジンをかけてやらねばならぬ事があります。
米原万里さんが亡くなられました。
闘病の様子を書評記のなかで知って、心配していたのですが。本当に残念です。
このようなマルチタレントの素晴らしい方が、人生の収穫期をもたずに逝かれてしまうとはなんともいえずつらい感じです。なんとかならなかったのでしょうか。向田邦子さんの飛行機事故のように、もっともっと生きていて欲しかった人が亡くなるとは日本の文化ににとってほんとうに損失でもあります。
今度は絵画の模写というか、盗作なのでしょうね、そのかたが賞をとられたということで、これまでくすぶっていた盗作問題が日の目をみたようです。本家のイタリアの画家は完全に盗作だと言い切ってます。協力などなにもしてないと。このイタリア画家の発言はかなりリアルです。「和田氏はたしかにわたくしの家に来た。しかし、単に芸術愛好家のような雰囲気で、職業的な画家とはまったく知らなかったので、かれがわたくしのアトリエで、わたくしの絵の写真を沢山撮ってもほとんど気にしなかった」。日本でもイタリアでも間違いなく、犯罪だ、とこう言い切ってます。
グーグルを見ると和田氏は大学の美術の先生で、偉い人らしいです。若い頃にイタリアで絵画の「模写」を中心にやっていたそうです。こういう大家が、日本の絵画の世界にはまだいるのでしょうか。
阪大の医学部元学生(現研修医)が二教授を名誉毀損で裁判に訴えたとの報道がありました。こういうふうになってはいけないのに、これまでの不手際でこのような状況になってしまったのです。訴訟する側もされる側も、いいことはありません。不幸なことです。大学は知らぬふりをするのでしょうか。人的なもつれを考えると、泥沼ですね。
もう一つの人的なもつれは、ライブドア元社長の堀江氏とその片腕であった宮内氏とのことでしょう。わたくしは、この宮内氏がどういうことをいうかその言動に興味をそそられていました。しかし、どうもあまりおもしろいことは起きそうにもないようです。ちょっと残念です。悪事をしたことを、認め、改悛するというふうに振る舞うのでしょうか。
彼の肉声はまったく聞こえてきませんが、新聞によれば、検察のシナリオを認めて、堀江氏の裁判には検察側証人、つまり敵対証人として出てくるとのことです。
宮内氏がセカンドマンとして、堀江氏に仕えてなにを思っていたか、事実上自分がこの会社を仕切っているという自負心がかならずあったでしょう。検察からみたら、二人三脚で悪事をはたらいたことになるのかもしれませんが、宮内氏はある意味でいちばん大切な、狂言回しの役回りのはずです。
僕はなにも知らなかったよね、を連発した堀江氏をかばう気持ちがなくなってしまったということだそうです。そのセリフをもしも本人が検察官の前で言ったのだったら、この裁判劇で主役を演じる気がなさそうなので、残念と思うのです。宮内氏は堀江氏より数枚上手の人物として歴史に残り得たのに。これじゃどこにでもいる人物以外の何者でもないことになってしまいます。
宮内氏はこの一連の出来事で、確信してやったことはなにも無かったのでしょうか。マネーゲームで踊り踊らされただけという烙印が押されてそれでしかたがない事しかやってなかったのでしょうか。宮内氏こそ現場を一手に仕切っていたはずなので、その人物がなにを言うか、マネーゲームの本質を知りたいので、興味があったのです。
その点、堀江氏はリーダーらしく、全面否認を貫くといってるので、彼らしい役割を演じようとしているのでしょう。さて、宮内氏は裁判でそのような堀江氏に対して、どう言うのでしょうか。
あなたの言ったとおりにしたのに、なぜあなたはそれを否定するのか。お互い悪事だと分かっていたのに、分かるはずがないと思ってやってきたのではないですか、そんな風にいうのでしょうか。いまさら、悪いことをしている意識もなかったし、とは言えないのでしょうか。もしもそういえるのなら、どうしてそう思ったのかぜひ知りたいものです。
宮内氏がこれから裁判で発するであろう肉声の言葉にまだ興味を持っています。