40年間の知己

わたくしが外国にいって始めてまともに口をきいたのが、その時のボスだったEK教授と奥さんのCさんです。そして、ラボにいって始めて紹介されたのが、当時最も力のある院生だったULさんです。約40年前、正確には39年前です。
ULさんはわたくしに随分親切にしてくれて、研究の実験面のみならず、ビールを飲みにいってテーブルサッカーをすることも教えてくれました。さっぱり上達しなかったのでしたが。
彼とは同じ学生ということもあり、数え切れないくらい雑談をした記憶があります。だいたいわたくしが聞き役だったような気がします。一緒に実験を始めたら、ボスに駄目といわれた記憶があります。かなり勝手なことをする二人の学生だったのでしょう。ボスが誰かに、hiro(わたくしのこと)は最初は純真でとても良かったのに、ULの悪い影響が出てきたとか、言ってるとかきいたことがあります。結局、わたくしの地が出ただけのことなのですが、ULにblameが行ってしまって申し訳なかったのでした。

ULさん今度の学会に来てくれて、明日しゃべるのですが、きょうは昼飯に前から約束していた、比良山麓の家のほうに来てもらって一緒に昼ご飯を食べました。坂本の家のほうにも来てもらったことはあるのですが、今日聞いたら、その時は三人の子供がまだ家にとのことですから、15年以上前だったのかと驚きました。あの時は、そのあと一緒に金澤に言ったのでした。妻もULさんとは随分何度もあっているので、リラックスしてしゃべれるし、なごやかな時間を過ごせました。

彼は、わたくしの農園(?)にすっかり驚いていました。よくこれだけやる時間があるな、と言うのでした。たしかに、その通りです。わたくしも自分でもそう思います。週一日でこれだけ出来るのも、結局は慣れかもしれません。
色んな話しをしましたが、本当に色んなところで意見が合うので驚きでした。特に、定年になってからの周囲の態度が変わることについて、スイス人と日本人は同一人種かと思うくらい同じなので、本当に驚くと同時に、安堵しました。これは世界共通なのだと。自分だけがそういう目にあってるのではない、と。

ともあれ、40年の知己、いいものです。人生における大きな財産です。

ところで、例の論文のエディターの方から、返事が遅れて申し訳ないというメールが来ました。もしかしたら、このブログの内容が伝わっていることはないのだろうかなどと、あまりのタイミングの良さに驚きました。

いっぺん投稿してからの追加なのですが、いよいよ運命の一戦とかいう、ブラジル戦ですが、そういう表現はヘンですね。奇跡が起きるか、とほとんどのマスメディアが報じてるのもヘンですね。理性的に考えれば、ブラジルに勝つというのは、宝くじが当たるよりも、低い可能性なのですから、しかも2点差なんて、笑ってしまうのですが。もう少し理性的でいて、なおかつ楽しんで見る方法を教示してくれるといいのですが。このような流れじゃどうにもなりません。わたくしは、世界で何億人が見てるとかいうのですから、その見てる人達に日本サッカーのそれなりの強さと、良さ面白さを見せるいい機会だと割り切ったらいいのに、とおもいます。だいたいそんなブラジルに勝って一次リーグ突破の可能性をえんえん書きつのっても、オーストラリアがクロアチアに勝ったらそれっきりのはずです。しかし、そうはいってもブラジル戦、ほんとに見るのは楽しめそうです。かなり。

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