アメリカの国内研究会的に運営する国際会議

この会議は、かなりの国から参加者が来てますが、あくまでも米国の生物関係学会の連合会のようなものが主催しているので、国内的に運営されています。もう来てから、足かけ5日にもなりますので、感じが分かってきました。やはり米国流の会議です。気分はかなりいいです。昔の米国にあった、明るくて、フレンドリーな、そして上品な感じが強く出ています。いまとなると、米国では古典的な感じを残しつつ、諸外国から来る参加者も違和感なしでいられる(暑さは別ですが)、珍しい会なのかもしれません。
ここ何回か連続してきてますが、その理由も思い起こされてきた次第です。
まだまだ日本では無理でしょう。その理由は、たとえば、招待者でも、参加費を宿泊費込みで前もって払って、旅費もまったく出ない可能性が高い(というかわたくしは毎回辞退してますが)のに、これだけ外国からくるのは皆それだけの価値があると思ってるからです。米国の招待講演者の多くも自分の研究費で旅費や滞在費を払って来てるはずです。このFASEBという組織から出ている金額の総計は知りませんが、決して多くないはずです。
わたくしが研究している分裂酵母も2年にいっぺん国際会議をやりますが、参加者は皆手弁当できます。何年か前に京都でやったときも300人以上の人達が、外国から、全部自弁で来ました。国内参加者より多かったものです。それでも家族連れで来たりして、みな大いに楽しんでいってくれました。
さすがにこのPalm Springsに家族連れで来ている人達はいませんが、みなさん日本からの参加者も幸せそうな顔をして参加していますから、水準の高い会をすればどういうやり方でも皆着てくれるものです。ただ、発表は英語でなければいけません。
当たり前ですが。
きょうは、かなり時差に慣れてきたのか、居眠りした時間も非常に短くなりました。

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