ぐっすりよく寝て、そのあと朝刊を読んだ印象をすこし。読んだのは琉球新報です。
まず日本男子の寿命ですが、低落して世界4位とか。それでも世界4位はたいしたものです。でもこれからどんどん低落するでしょう。これから平均寿命近くに達する人は、タバコをほとんど気にせず腹一杯(胸一杯?)飲んできた世代です。それ以前は、物資不足や戦争、相対的に高価なものだったのですが、これから死ぬ世代はタバコ代くらいは自由になった世代ですから、残念ながら男子寿命はたぶん世界20位までくらいはさがる可能性があります。JTの貢献は大です。
沖縄の男性の寿命も国内での位置は低下の一方とか。飲酒、喫煙とそれに伴う高カロリーの食べ物、そのうえ車社会のおかげで歩かないので、まますます低下の一方とこれはかなり確信を持って言えます。さらにパチンコの異常なほどの隆盛が不健康化を促進するでしょう。たぶん沖縄男子は将来的に全国平均以下もしかしたら最底辺クラスになるのが予想されるポジションかもしれません。
県別生産性の統計比較値がでて、当然ながら東京がひとりあたり606万とか。でもこれは別にそれだけの平均収入があったと短絡的に結びつけるものではないでしょう。2位は愛知県、このあたりはおおかたの予想通りです。やはり富が溜まっていて、景気のよいところと言えばこの二つでしょう。昔名古屋に定期的にいっていた頃、名古屋駅前に沢山いたホームレスの人達も今はいないのでしょう。
三位に驚いたことに滋賀県422万円がきています(去年は5位のはず)。このことを一番信じられないのが滋賀を見下している多くの京都人でしょう。大阪人は素直にそのあたりを知っていて、琵琶湖で轟音を立てるジェットスキーを好き放題のりまわして、湖岸で焼き肉パーティをするのも大阪ナンバーの車が多いとかは聞いた話しです。でもお金はぜんぜん落としていかないとも、国道沿いの飲食店の人達から聞いてます。
沖縄は残念というか、定位置の最下位で280万円です。沖縄の経済振興に多くの努力と知恵が必要なことは当然なのですが、帰還後30年経ってもいぜん広大な基地はそのままですし、日本国内米軍基地の大半が沖縄にあるという事実からも、沖縄県民の焦燥感は相当なものでしょう。
そこで小池大臣が、沖縄での講演会で沖縄の地元新聞の基地に関する記事が超理想的とか表現して一部の県民を怒らせたようです。しかし、超理想的なのは地元新聞にかぎりません。憲法9条などになれば全国新聞も同様で、また世界的に見てもイスラエルのやりかたを超理想的に批判するのも欧州の新聞ではあります。
こうであるべきという目的(理想と一部の人がいうような)をはっきり掲げるのがともあれ一番大切です。
目的がみかけ極めて困難に見えると、理想と言われもするでしょう。しかし、超理想というのは、現実的に不可能だと断定されているわけです。でもそれを理想と表現してるからには、良いことだとはいちおう認めているわけです。
小池大臣は上に超をつけて超理想的としましたが、とりあえずいいことだとは言ってるのだから、そのあたりは理解してあげないと。超にあまり、反応してもしかたないでしょう。
それよりも、革命的な手段が超理想的な目的を実現するのに必要というあたりまえのことを思いださせてくれた点で小池大臣に感謝することも可能です。革命といっても血を流すことのない革命があるでしょう。無血革命という言葉があります。今の日本が必要なのは無血革命的な社会的な大きな変動です。
選挙を通じた革命は十分にあるはずです。ところが、地元新聞も含めて、県民の議論も、そのあたりの論調になるとぐっと現実的になってしまい、沖縄県民の当然の希望も超理想的でなおかつ悲願と形容されてしまうのではないでしょうか。