フィールズ賞をいらない、もらいたくないと言って姿を消したロシアの数学者グリゴリー・ペレルマン氏が世界中で話題になってるようです。このポアンカレ推論というのか世紀の難問を解いた大変な業績をインターネットで発表したのですが、その後で、米国へも講演に行ってるのですから、もちろん自らが大問題を解いたということはしっかりわかってるのでしょうが、そのことによって賞をもらったり脚光を浴びるのがいやなのでしょうか。賞を拒絶したのはこれで2度目だそうです。
New York TimesとかBBCのニュースを読むと、数学界のえらいかたがロシアまでいって、ご本人を説得したようですが、駄目だったようです。ただフィールズ賞は相手がいらないといっても差し上げるものなので、受賞者には間違いないのだそうです。
このかたは大変にものしずかで優しい感じのかたのようです。決して戦闘的になってるとか、激しい感情でもらわないとかでないのだそうです。なにかまさにロシアに存在する、一つのロシア的魂の発露なのでしょうか。いまでは研究所の正規の職を辞めてしまって、お母さんの年金を頼りに二人で過ごしているのだそうです。日本の新聞にはキノコ採集が趣味とありましたが、欧米の新聞ではそのようなことは書いてありません。
非常に純粋でナイーブな心の持ち主なのでしょうか。
この難問の解決のあとでの、いろいろな数学者の反応とか似たような仕事を後からした、追随者の言動などに嫌気がさしたとか、わたくしなりに想像してみましたが、わかりません。
ただ、やはりロシアの人の心の中には大変にピュアなものがあるんだな、さすがにトルストイ、ドストエフスキーの国だななどと改めて感心してしまいました。見当違いな感心のような気もするのですが。日本の数学者ではおこりえない、ことでしょうし。
後での追記ですが、New York Timesによると、米国の大学のいくつかの職の提供も全部断って、そのうえこの難問を解いた人に差し上げると行っている財団の一億円もたぶん拒否するだろうとのことです。このあたりは米国人的な発想の記事なので、あてにできませんが。
きょう、昼過ぎにラボの人達3人と百万遍角のモスバーガーにお茶のみに行きました。わたくしは下にバーガーと名の付くようなところは心理的に一人では入れません。まさに偏見ですね。本家のバーガーのほうだったらたとえ複数の人間でも入れないのですね。別に食あたりをしたのではないのですが。抹茶なんとかと言うのを飲みましたが、まあおいしかったです。静かな感じで、ずいぶん違う雰囲気でした。
わたくしも沢山偏見をもっていますが、偏見はわたくしにとっては一種の創造性のもとになってると勝手に信じこんでるので、無くそうとは思っていません。どちらかというと、平気で口にするほうです。ただ、相手を選んでいますが。ブログに書くのはちょっと控えていますが。一つ一つ書いていけば、たぶん100日くらいは持つでしょう。
今日は一日良い天気でしたが、昨日激しい雨が降ったのでまあ作物のほうは大丈夫でしょう。ただあしたもあさっても良い天気が続くのでちょっと気にしています。