勉強一筋のTさんのベストセラー、高校校長の自殺

けさ朝刊を見たらTさん(橘木さんのこと)の「格差社会」が10万部突破とのこと。おもわずすごいなあ、と言ってしまいました。この調子では、50万部くらいはいくのかもしれません。
わたくしの遊びの誘いは全部断りますので、勉強一筋のひとと会えば冷やかしてましたが、こんどはベストセラー先生と冷やかしましょう。もちろん本の内容はたいへんrespectableなものだとおもいました。実は買ったのではなく、頂いたのですが。
彼と最初に会ったのは、米国のJohns Hopkins大学のそばのCharles Streetの食堂でした。35年前でした。それで、いまは同じ湖西線仲間なのですが、途中で飲み屋にいくでもなく、通勤の間だけのおしゃべりですが、つきあいが長いので、あうんの呼吸で分かるところは分かる関係です。実は、わたくしの娘がいっとき秘書をさせていただきました。

この高校の必須科目の補講問題、とうとう校長先生がおひとり自殺しました。なんといういたましい出来事でしょう。こういうのは日本人のいちばん悪いところで、わたくしなどは、ぜんぜんたいした問題でない、補講なんか無理してすることない、と思ってしまいます。不平等とかなんとかいってますが、高校生が悪いのでないのだから今後はやらないということで十分だと思うのですが。周りが追いつめていくのでしょうか。どうしてこうも真面目すぎるのか。それで、気がついたのですがいまの高校の校長さんてみな似たような雰囲気ですね。同じタイプの人物群と見ました。なにか、理由があるのでしょう。野人的なひとや、面白そうな人は皆無のようですね。
これだけ、大騒ぎしても高校教育にはたいしていいことは何も起きないと思います。結局、高校では勝手なことができないというだけでしょう。
ところでなぜ世界史だけが必修になったのでしょう。それを知りたいのですが、分かりません。わたくしの頃は、社会は一般社会、日本史、世界史、人文地理とあってうち3科目を選んだような記憶があり、わたくしはなぜか、日本史を取りませんでした。年取ってから後悔しました。しかし、しかたのないことです。必修にするのなら、日本史でしょうが。

最近、研究にかんするいろいろな経費関係のルールが変わってきています。なぜかと聞くと、例の早稲田大学事件以降かわったのだといわれます。
細かい理由はわからないのですが、より手続きが面倒というか煩雑になったというのが現場的な感じです。しかたのないこととはいえ、困ったことです。
毎年、予算を一年間で消費するという研究にはなじまないルールが厳然とありまして、諸般の状況は、ますます窮屈になってきてるようです。心配性のひとにはつらいでしょうね。
きょう昼時にF君と一緒に行きましたが、道中、ある人物についてなるべく追いつめられない環境で研究できるといいのだけれども、わたくしが言ったら、彼が研究者をやっていて、追いつめられない環境なんてあるんですかと、笑いながら言ってました。
たしかにその通りです。もちろん、わたくしもいまでも折々に追いつめられています。

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