笠智衆のように

1960年頃の日本人の平均寿命は男性で65才、女性で70才くらいだったようです。その頃だと、わたくしはもう寿命的に暮色蒼然でいつなにが起きてもおかしくない、そう言う年齢なのだなと、再確認しました。
ここしばらく、血糖値がよかったり悪かったり理由が分からない変動をしているのですが、運動不足だけは間違いないので、けさは久しぶりに午前中はしっかり歩きました。約8kmです。眺めのいいところばかり歩いたのと、天気も良かったので気分が良いことでした。運動不足は通勤がある程度カバーしてくれているのですが、出張とか特に沖縄にいくと、ひどく運動不足になります。なんとかしないといけません。
きょうは日曜で、おきなわマラソンの日です。
当G0グループからは、KさんS君ふたりが参加すると聞きました。
Kさんは実績のあるランナーですが、S君はどうでしょうか。完走できたでしょうか。
完走したら、おふたりにご褒美を出させてもらいますといってあります。

ぜんぜん違う話題ですが、わたくし、ある時期笠智衆が好きで、ああいうふうに年取ったらかっこいいなあ、と思った時期がありました。もう亡くなってずいぶん経つような気がしますが、演技は大仰の正反対なのに、強く印象に残ります。独特のセリフ回しと遠くを見るような表情がいつまでも記憶に残ります。
東京物語の父役はなんべん見ても、感情移入してしまいます。彼はあの時50才になる直前だったとか。
わたくしは、自分に無いものを求める、無い物ねだり的な感じで笠智衆をいいと思ってると、自分では認めていたのですが、最近そうでもない、もしかしたら、というかすかな希望が湧いてきました。

というのは、この一年の体重の減少で、高校生の時の体重になったからです。
さらに体重が低下すると、わたくしももしかしたら鶴のようにみえる、老人になれるかもしれないという、かすかな希望が湧いてきたのでした。
しかし、笠智衆は痩せていると決めてますが、本当のところどうだったのでしょうか。

自分自身が老人になってきたときの容姿のイメージはなかなか無かったのですが、笠智衆的な姿もまったく不可能ではない、ありうるかと最近思いだしてます。
寅さんの映画での住職はちょっと難しいのですが、なにか真似のできそうな役柄はあったのではないかと思いだしています。
実は、わたくしの書斎にはエドガー・ドガの自画像の絵はがきがあります。彼みたいに見えたいという、願望はいまでもあります。

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