親知らずを抜かれる、ラボ移転情報収集に努める

昼過ぎに、親知らず一本抜かれました。痛くはなかったですが、でもずいぶん時間がかかりました。
あとで実物を見せてもらったら、二つの断片になった空間の多いスカスカのあわれな歯でした。
なぜかエッシャーの「滝」という絵の、水が上に向かって流れて、一周してから滝として落ちるあの奇妙な建造物とこの歯は似てるな、とおもいました。
帰るときに、看護師さんが痛み止めをくれながら、今回は歯がベシッと真ん中で折れて残りを取り出すのに、グニュグニュと取り出したので、今晩痛むかもしれませんよ、擬音入りの説明でおどかされました。
いま麻酔が取れかかってますので、すこしずつ痛みだしてます。そういう歯にするまでほっておいたので、しかたないでしょう。

7月に行く、オーストラリアでの学会の旅行日程を確定しました。その前に、デンマークとフィンランドで開かれる国際会議二つに行きますので、そのこともだんだん準備が迫ってきています。さらに来週福岡での学会があります。オーストラリアから帰ると、二つの国内での講演などが入ってますので、かなり慌ただしいスケジュールです。

きょうは研究の議論を二つこなした以外に、久しぶりに学内での情報収集に励みました。もちろんラボ移転の件でです。この状況では、生存がかかってますから、やらざるを得ません。
詳しいことは書かないほうがいいと思うのですが、なんとか半年間で二回引っ越しをするという従来案でいけるのではないか、という見通しができてきました。これは耐震工事がある以上しかたないことなので、諦めています。しかし、半年間できるだけ研究ペースがダウンしないように詳細なプランが必要です。
もちろん油断はできませんが。関係のかたにはこちらの研究の生存がかかってるということは、しつこくつよく述べました。
なお、Tさんは何も知りませんでした。
ワールドプレミアム研究申請の京大の事情もわかってきました。三件申請されるとか。最初は一件に絞るという大学本部の圧力が強かったようですが、全国で似たような事例が起きていることに気がついた文部科学省が、そういう絞り込みのしすぎがないように、という注意を喚起したと聞きました。そりゃそうでしょう。
それで、この工学部9号館が、ワールドプレミアムの申請の担保になるような建物になりつつあるらしいです。わたくしとしては、それじゃ、そのワールドプレミアムの建物のなかに同居させてくださいよ。地震や災害関係の研究者がきてもわたくしのほうは何も困りませんと、言っておきました。もちろん京大が一件は通るという前提ですが。東大は二件通るだろうという予定なんだそうです。全国で5件しか通らないとかなので、それじゃ残りは、あと2件ですか。そうそう予想通りにいくのでしょうか。疑問です。審査委員会次第でしょう。

実は先週N誌の東京オフィスから、このワールドプレミアムどう思うかという、意見を聞かれたところです。いくつかの質問に答えましたが、国際性を強調したプロジェクトなのはよく分かりましたが、でも完ぺきに国際性の資格をそなえても、超一流の研究成果があがる保証はどこにもない、と述べました。それといろいろ述べましたがそれをここで開陳するの取材に対するルール違反になるかもしれませんので、やめておきます。この企画が成功するか失敗するか、すべては、審査委員会の構成と能力にかかってるといっておきました。

ヤンキースの松井選手や、マリナーズのイチロー選手が超一流の大リーグ選手のことは間違いないですが、でも彼等が英語を話してるのは聞いたことありません。英語などしゃべらなくても、ワールドクラスの研究者になるのは当たり前ですがおなじように十分に可能です。ただ、英語をしゃべれた方が、研究者としての満足感というかそういうものが違うくらいでしょう。

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