自己インタビュー     Self interview

ここのところ、数日間、いくつか研究関係の出来事はあるのですが、さすがに公開はできないことなので、その件でのわたくしの意見も、行動もかけません。しかたありません。すみません。
それから、このブログの写真、けさ秘書のTMさんに聞かれました。あれなんでしょう。ちょっと分かりにくいですね。これ、スギゴケです。横から撮影してます。
もちろん相も変わらず、論文書きはやってます。かなりスッキリしている仕事とはいえ、佳境に入ってくると段々難しくなります。
むかし、いつまで書いても終わらないどうしようもない論文を書くことがありました。しかし、学位を取るために必要な公表論文です、自らに鞭を打って頑張って無限に感ずる努力を続けたものですが、そういうものでもいつのまにか本人の努力による最後のデータの付加などもあり終わりに近づくと、山登りでもいえば、ああとうとう山頂についたか、はるかにきたなあ、などと思ったものでした。これは、論文の質とは関係ない、舞台裏での努力の量です。論文を送り出してから、レフェリーにたたかれたりするのは、このしんどさに比べるとたいしたことはありません。
わたくし高校生の頃から山登りに打ち込んで大学の1,2年の頃まで本当によく登りに行きました。高校2年の春休みの甲武信岳登山で雪山に開眼して夏、冬問わずよく行きました。大抵は数人で行きましたが、一人でもそこそこの山にはよく登りました。つらかったのは高校3年のときの白根三山で間の岳から北岳に着いた頃にはふらふらでした。それから、いっぺん広河原に降りて、また鳳凰三山を直登して越えた時は若さだけで持った感じでした。さらに記憶に残る長くてしんどい登りは赤石岳悪沢岳に登ったときで、夏なので水場は稜線からはるか下だし、石ころだらけの道をいつまでも歩いきました。お金もないので、山小屋などには一度も止まったことはありませんでした。冬には泊まりましたが、誰もいないのでただでしたから。ああいういつまでも続く長い登りの感じがそういうつらい論文書きの長丁場を乗り越えるときの感覚を助けてくれてるような気がします。不思議なのは、北アルプスや東北の山などではそういうつらさを覚えてないので、南アルプスに独特のつらさかもしれません。いまでも車窓から駒ヶ岳など見ると、気持ちが身構えてしまいます。
さて、昨日はブログを書いてから、家に帰る前にCB誌から頼まれていてすっかり失念していた、Q&Aというインタビュー的な原稿を書きました。自己インタビューみたいな感じになりました。
英文で1300語くらいですが、かなり早く進み、昨日の夜のうちに終わってしまいました。今朝早いうちにもう一度読み直して、編集のほうに送りました。そのうちフィードバックがあるでしょう。年を取ったせいか、それともこのブログのせいか昔話がふえてます。いっぽうでこういう気楽なものを書くスピードは我ながら驚くくらい速くなりました。

昨日今日と、この記事や、論文のレビューや論文のデシジョンやいろいろ片づけましたから、週末前に気になる宿題がないのが気持ちよいです。
でも本当は非常に大切なことを忘れてる気もします。まあそんなものでしょう。
週末には久しぶりに長男のRが東京から遊びに来るとか。

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