産業医科大学での講演、参議院投票まぢか

梅雨明けでしょうか。太陽がぎらぎらと照りつけるようです。

明日は産業医科大学でのシンポジウムに呼ばれていますので、早起きして日帰りで北九州の往復です。いちどは九州宮崎旅行と一緒にして休暇でも取ってと思っていたのですが、いつのまにやらその後に、スケジュールがびっしりで、日帰りとなってしまいました。講演準備もするので、朝から机にへばりついています。

産業医科大学といっても多くの方はご存じないかもしれません。もともとは政府の音頭とりでできたものですが、私立大学です。実際の大学運営費はほとんど税金から出ているはずですから、私立とはいえ国の直営にちかい大学と考えてもそう誤ってはいないでしょう。授業料は高額ですが、産業医を何年か続ければ、返済をしないですむような制度もあり、自治医大などとも似た側面があります。

大学の基本理念は以下のように記されています。

企業に存在する健康管理へのニーズに予防的・積極的に対応し、活き活きとした職場・社会の創造に貢献することが産業医学・産業保健の役割です。産業医科大学では、基礎的教養を身に付けるための一般教育、各分野の専門的教育はもちろん、学内・産業現場での実習を通して、実践的な教育を行っています。

本当は産業医が在野的というか企業や政府に批判的な気持ももちつつ医療に研鑽していただければ、勤労者国民にとってもっとも頼りになる大学になるはずなのですが、あまりそういうエピソードは聞いたことがありません。残念です。
21世紀的には、もっとも人気がありまた有効性も高いはずの医療分野のはずなのですが。
政府というか厚生労働省が金はだすが口はださないとして、この大学の批判精神を高める方向に向かわせれば、結局行政も得をするはずなのですが。

それはそうとして、わたくしはもちろん産業医学にははるかに離れたところにいますが、今回のシンポジウムは基礎生命科学の講演がほとんどなので、わたくしも気楽に自分のやってることを話せます。
主宰者のひとりのK教授はわたくしがまだ30才になったかならないかの頃に、つまりひよこの頃からの知り合いでした。時間はあまりありませんが、昔話しをすこしする時間ぐらいはありそうです。

参議院投票もあと一週間です。
自民党が負けるドラマになれば、ふたりの農林大臣が今回の選挙の狂言回し的な役割をになっていた、と記憶されるのでしょうか。
わたくしはまだ自民党が負けるというシナリオがピンと来ないのですが、もしもそうなれば、隠れた味に、消費税があるのではないでしょうか。本当は消費税の増額というか、どの程度のパーセントでのアップが望ましいかを、きちんと議論していれば、自民党の責任政党ぶりは認められたとおもうのですが、それをせずに教育とか改憲とかそういうものを表に出そうとしたので、国民は嘘っぽさをかんじているのではないでしょうか。
自民党の責任の取り方は、やはり経済と外交なのに、どちらも中心的な議論になりませんでした。北朝鮮との関係も完全な隘路にはいったのが、安倍政権の現状なのでしょうか。安倍首相の絶叫はかなり聞き苦しいし、野党への批判、非難のトーンはヒステリックに近くなっています。
年金問題でも社会保険庁の悪はすべて公務員にあり、徹底的に解体するのが自民党ですなどと、いわれるとその言い方は非常におかしいし、倒錯的な感じを受けます。所詮は行政の長がそんなことをいってはいけないのは、自明の理でしょう。あの悪相の幹事長、官房長官いるかぎり、駄目だなとは前から思っていたのですが。彼等は、首相が暴走したら真っ先にいさめなければいけないのに、たぶん助長してるのでしょう。

どうもこのままではいけないのかな、このままではひょっとしたらひょっとするのだろうか、などと考えだしています。

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