サンヨーの30年前の扇風機の過熱がもとで火事になり老夫婦が死んだというニュースがありました。そんなことを朝妻と話していたら、比良にある扇風機の一つは、結婚前にわたくしが買ったものだということでした。たしかに、比良の家の屋根裏部屋においてある扇風機はすごく古い感があります。でもなかなかエレガントでもあります。
それできょう、こちらへ来てよくよく見ると、日立のD-692形というもので、記憶があやふやなのですが、1971年に買ったものと思われます。どこで買ったのかがはっきりしませんが、京都のどこかで買ったものとおもわれます。
小さなもので、首振り機能はありますが、背は低いものです。いまでも静かに回ってますから、火事の原因になるとは思えませんが、でも日立の1970年型の扇風機で火災が起きていると、ネットに出ていましたから、この機種かもしれません。
ネットでは、このD-692形の情報が得られませんでした。わたくしとしては、このたぶん37年前の扇風機を今後は大事につかって孫の世代にアンティークとして渡したいとおもいます。嫌がるかも知れませんが。
妻が10月にいくギリシアの会合に一緒に行きたいと言い出したので、スケジュールを考えねばならないようになりました。そうなら、わたくしも観光を一緒にするか、とおもうようになり、きょうはガイドブックを買ってもらって真面目にギリシアの観光を考えだすようになりました。しかしまだ一ヶ月先の事なので、なかなか頭がそういう方向に向かいません。
受精卵を自分ではなく、別の誰かの女性のお腹を借りて産んでいただく、それで双子の息子さんをえた向井さんという女性がいます。ご主人はプロレスラーです。日本の裁判所はこの方達の二人の息子さんを子供とは認定していません。わたくしの感覚ではまったく信じられませんが、しょせん国家というものはその程度のものだとおもっています。
しかし、いっぽうで慶応大学医学部では、不特定の男性(ほとんどは慶応大学医学部大学生)の精子を夫の不妊が原因の女性の卵に授精させて沢山の子供を作り、このこどもたちはこの夫婦達の正規の子供として国家から認められてきました。しかし、後にそのことを知った子供達にとって、父親の同定は許されてないので、そういう意味では国家が父親知らずの子供達を大量に(数万人レベルで)認めてきたのです。しかしいっぽうで向井さんのように両親がだれかしっかりわかってる子供たちは認めないわけです。
わたくしは、向井さんのようなケースを諸手を挙げて賛成するわけではありません。しかし、父親が誰かわからない子供を大量につくった慶応大学医学部の「蛮勇」にくらべれば、向井さん夫婦の行為は極めて合理的で十分に理解できるものです。
このあたりの問題をいま学術会議が論じているようです。
テレビニュースで見たのですが、向井さんが証言し、一方で人工授精で生まれた子供が父親が誰か分からないので、このようなことはやめてほしいと証言したようです。わたくしはそのやめてほしいというつらくも切実な意見を非常に強く感じます。
それに対して、産経によりますと、委員の1人は「戸籍上のつながりよりも、遺伝子上のつながりの方が、思いが強いような印象を受けた」と語った。と記事にあるのをみて、いったい何をいってるのだろうと思いました。自分の親がだれだかわかない、不特定多数の誰かの精子によって自分は生まれて来たとわかったら、どんな気持がするだろうか、戸籍の問題なのではまったくない、どうしてそんなこともわからないのか、そのような最低限の想像力にも欠けるのか、とおどろきました。