昨日は比良の家のほうに妻の日本画の友人が10人近くきて夕刻までゆっくりしていかれたとか。みなさん、はじめてでしたが、周辺の散策もして、またスケッチなどする方もおられ、楽しんでいかれたと、の妻からの報告でした。
このあいだの生け花展いらい、刺激されて庭の花や植物を材料に生け花やっています。ただ、上達しようとか作品をつくろうとか、そんな野心はまったくなく、鋏をつかって、指の運動と目の疲れをとるくらいにしか考えていません。ちょっとした息抜きとなり、なかなかいいものです。この坂本のほうの狭い庭でもぜんぶ妻が面倒をみているのですが、かなりたくさんの花や植物があることに気がつきました。
自立と共生ですか、小沢氏や鳩山氏が長いこと言ってきたと、おなじ言葉を福田氏が公約の基本理念につかうとか。しかもそれを言うときに、肝心のところで言い間違えたとか。
ひどい話です。この人には理念がまったく似合わないということがだんだん分かりました。
政治理念をきびしく問い質す国なら、この出来事だけでも福田氏は候補から失脚でしょうが、日本は理念にゆるゆるの自民党と政治記者マスコミが中心ですから、なにも問題にされていないようです。小沢代表の憮然とした顔が印象的でした。小泉氏も小沢理念を全部いただいたとかいわれていますが、今度もでしょうか。
やはり福田氏はあさうどんを食べてお茶でも飲みながらぼんやりと新聞でも読んでいるのが非常に似合っているようなかんじです。
一時の興奮と精神的昂揚が冷めたら、本人も周囲も後悔するのではないでしょうか。どうみても、いまのこの日本の政治トップをしっかりやれるとは思えません。やはりお父さんとはぜんぜんちがうボンボン体質がつよいとみました。
皮膚感覚的に、調整でやりくりするのはうまいでしょうが、意見がまっぷたつに分裂することまったなしで次々にあって苦しい決断をすることになるのでしょうがどう見てもふらふらと彷徨するようにおもえます。
きのうの話し合いで、10月15日の週に最後の実験器具などを搬出して、週末には全面的にこの建物から退去できそうです。半年後には戻るので、しかもいまのラボスペースの半分くらいに移るので、何をもっていけるのかかなりたいへんです。
この工事は松村組という準大手(これまで知りませんでした)がやるので、そこの関係者も大勢来ていました。やはり彼等との話で、工事についてはじめてよく分かりました。民間の人達ですから、話はひじょうにしやすいです。
それに、引き替え大学の施設からも大勢来ましたが、一人二人の良心的なのを除いて、なんとまあネガティブな雰囲気の連中なのだろうと、改めて認識しました。かれらは同じ大学にいながらわたくしたちを助けるなどということは頭のどこにもないのでしょう。口をひらけば足を引っ張るようなことか、いやみのようなことしかいわない連中です。かれらが良くなる可能性はまったくないのでしょうかね。たぶんないでしょう。
昨日のJSTの北澤さんからのメールに答える時間が無くなりましたが、研究費を3倍に増やす必要があるという点では、賛成ですから、日本の科学技術研究をよくしようという方向性つまり税金での研究費の増額、では一致しているのです。
わたくしは、行政的なことにはしかたないというか、行政裁量を認めるのでたいていは文句をいわないのですが、今回のはひどすぎるじゃないか、なにかすごくまずいことが分野設定で起きているのに違いない、とそう感じて発言しているのです。
それと、どうじにいま日本の代表的研究グループはCRESTの研究費をとりたいとしのぎを削っているという「事実」があるのです。すくなくともまともな領域設定をした生命科学系のところでは。
たとえ研究費の方向性に多少の違いがあるとはいえ、事実として日本を代表するようなグループが多数応募している領域があるのです。ですから、JST側もそれを感じて欲しい、ほかに可能性が事実上ないから、応募していることを強く感じて欲しいのです。いい加減なことをすれば一般の研究者の激しい怒りがJSTにむかうというおそれも持って欲しい、とおもうのです。
いまの世の中は、研究者の研究費環境格差を増大しようとする流れが強まっています。これに応用研究をいちだんと優遇するようなことがあれば、さらにいびつな格差が、あってはならない格差が生じてくるでしょう。
トップクラスの研究者がいま感じている閉塞感と痛みを、ぜひわかってもらいたい、そういうことです。これは北澤さんにいってるのでなく、JSTの担当部局に向かってです。