青木功選手の快挙、守屋元防衛省事務次官の喚問、人材の枯渇への警告

わたくしはゴルフはまったくしたことがないのですが、それでも昨日の青木選手の優勝の記事は興味深く読みました。
年が一つ違いで、やはり親近感があるからです。
優勝の言葉、ひとことひとことが滲みるようにいいなあ、と思った次第です。特に、自分はまだまだわかいんだな、とおもったなんてわたくしも本当に言える機会をもちたいと思いました。それに今日だけは自分がいちばん強いなんて、これも優勝者のセリフとして、かつて聞いたことのない爽やかさです。ゴルフに専念させてくれる家族に感謝、わたくしもいつも忘れてしまう気持で、ちゃんといえてるなあ、とこれも感心です。青木功選手、素晴らしいひとです。また記事になってほしいな、とおもいました。

それにひきかえ守屋元次官の証人喚問時のセリフ、感心するセリフが一つもありません。このひとが生え抜きの逸材の官僚ということなら、防衛省の未来は真っ暗でしょう。防衛庁(省)と年間何百億円もの金額で取引する会社の重役とゴルフしたり接待を受けたりして、なんの便宜供与もなかったなど、よくいえるものだと、あきれました。防衛省のトップが深く付き合っている業者があれば、防衛省の部下にたいして、それ自体が大きな便宜供与の圧力になることに気がついていないようです。
研究費を優先的にだすための、科学技術の分野設定などでも結局トップがどう思っているかそれが顕著にでれば、部下はそれに合わせて、トップの気に入るようにしてしまうのが、今の日本の便宜供与の実態でしょう。これが行政レベルでの「犯罪」という認識を一刻も早く周知させねばなりません。トップに立つということがどういうことか分かってない人達が官僚つまり行政組織のトップに立っているケースが多すぎるのだと思います。

わたくしがこのブログでなんどもなんども同じようなことを言ってきたことのひとつは、世の中に、人材の枯渇が激しく起きているということを、伝えておきたかったのです。数十年間20代の若い人たちを相手に教育をしてきた人間がつよく実感することです。
もちろんわたくしの住む世界はひどく狭く、日本全体を見てものを言ってないことも承知の上での発言ですが、戦後の60年間、これでいいのだと思ってやって来た、子供達の教育方針がなにか優れた人材を生みだすという点では、根本的に誤っていたのではないか、ということを世間にたいして、警告してきたつもりです。狼少年とおもわれたくないので、同じ事は繰り返したくありません。しかし、ほんとうに若者のあいだに人材の枯渇を感じます。強く感じだしてから、20年以上はたちます。

わたくしが、人材と感じているのは、今日話題にした青木選手のような人物です。青木選手の後に彼に匹敵する国際的なゴルフ選手がでたでしょうか。
守屋元次官はどの角度から見ても人材とは思えません。しかし、かれが何年間も防衛省のトップにいたという悲惨な事実が残ります。
戦後の人材の変遷をひとことで言ってしまった、お会いしたときに70才くらいだった写真家がいました。
会社の社史作成のためにトップの写真を撮りにいくことを長年してきたが、昔は何人社員がいてもトップがだれかすぐ分かったが、いまはほとんどわからない。トップと思った風貌のひとが中間管理職で、まさかとおもう風貌のひとがトップだったことが、最近はとみに多いと。

わたくしは、個人的には日本での人材の枯渇はまだ女性では激しく起きてないようなので、女性に機会を与えるのが、これからの日本が国際社会でいきのびていく道ではないかとおもいます。でもこれもいちどブログで言ったことのように記憶します。

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