山本耀司氏のファッションについて

わたくしはまったくファッションに無関心というわけではないのですが、でも着る服に格別の意見をもっているわけでもありません。ただ、わたくしを見た人は、自由業とかおもうひともいるし、あやしいものを輸入している商社員とかいわれたこともあります。ですから、あきらかに着る服というかなにかが大学の匂いがあまりしないらしいのです。節人先生にはむかし、あんたは貧乏なフランス人みたいやな、といわれたことがありますが、これは非常にリアルな意見だとその時思いました。わたくしの30代の頃ですが。いまでもそんな感じがあるかもしれません。
きょう朝日の新聞にでていた、山本耀司という人、このかたの書かれた文章をたぶん一年くらい前に読んで、ひどく感心して、この人の服なら着てみたい、と娘にいいました(妻はあまり関心がないとおもったので)。そしたら、娘はちゃんと知っていて、しかも娘が編集している雑誌でもこのかたの特集をするとかで、それじゃどこかに見に行こうか、京都ならどこにあるのだ、東京は青山ですかなどと話題にしていたのですが、今日までいったことがありません。秘書のSさんもさすがに知っていて、彼女にも聞いてみたら、先生似合いますよ、きっと、と元気づけてくれています。
しかし、きょう朝日にあんなに大きく出てしまったので、それから買いにいくようでは、どうも口惜しいような気がするのです。しかし、詳しい文章の内容を憶えているわけでもないのですが、この山本耀司さんの文章をよんで、なんとわたくしと似た考えをするかたなのだろうと、までおもったのです。年もふたつくらいしか違わないのと、若い頃になにも達成したものが無いときに、フランス語圏で生活したことがあるのが共通点かもしれませんが、きょうも記事をよんでいると、かれは自分のファッションは文学にもっとも近いのだと、いってるのを見て、ちょっとしびれました。
わたくしも自分の研究はなににもっとも近いかと聞かれたら、やはり文学かな、とか答えたくなったかもしれません。ちょっとかっこつけ過ぎな感もあるのですが。
山本耀司さん、なんとなく画家のドガににています。風貌的にドガはわたくしがもっとも好きな画家の一人です。
ともあれ、そのうちなんとかこのことは具体的にアプローチしたい、と強くおもっています。
わたくしが、まるで似合わない黒っぽい服を着ていたら、たぶんそれを着ているのだとおもってください。

きょうは、比良のほうで、畑を耕しました。里芋も大部分、収穫しました。そのあとを耕したわけです。午後からなので、暗くなるまでかかってしまいました。

Rが奈良での仕事のあとでこちらに寄るとかで、一緒に晩飯をこちらで食べることにしています。ワインを坂本の家のほうから持ってきました。近況が聞けるでしょう。
そういえば、Tのほうもいよいよ北海道に引っ越しのようです。来週は妻も北海道まで行って、引っ越しのあとの手伝いをするようです。義妹のHさんも一緒とか。わたくしは、JHさんと一緒に沖縄です。わが家も日本の北から南まで活動範囲の広いことです。

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