京大再生研の山中伸弥さんの研究がマスコミで大々的に取り上げられています。
かれが生みだした方式なら、あのブッシュ大統領までが素晴らしいと叫んだのだそうですから、世界的なニュースであることは間違いありません。
ニュース的に久しぶりの大快挙、待ってました、とかけ声をかけたくなります。
この研究の重要性はいまさらわたくしがいう必要がありませんが、出来そうもないことが出来るようになったこと、自分の細胞をつかっても組織などの再生が出来る可能性もふくめ、基礎的にもすばらしいし、医療的にもすばらしいのです。病気とたたかう医療という面で、山中さんの業績はたいへんなものです。
わたくしこのブログで三回山中さんの業績や発表をとりあげています。いまや彼は全国区の人物なので、プライバシーも無くなるでしょうしお気の毒です。外国でも米国あたりでも彼を米国に引っ張るべく多くの努力がはらわれたと、米国で聞き、たしかサンフランシスコに行ってしまうとかの噂も聞きました。ほんとか、どうか知りません。
このブログを読んでる人はご本人に会ってるかたもすくないでしょうから、一緒にしゃべったり、飲食を共にした経験からいいますと、風貌通りのかっこいいひとです。
ユーモアもあり本音でも語れて、しかも最高の医師のもつなんともいえない誠実感がただよってきます。あのものすごい研究の進展と成果から想像するような猛烈人間にはまったくみえません。
最初の第一印象は、まさに医師です。ですから、やはり研究とはなにを解こうとしようとするのか、なにを実現しようとするのか、そこの出発点がいちばん大切ということを、彼としゃべると感じます。
若い方ですから、これからの研究がほんとに楽しみです。さいわい京大はうまくやれば雑用はすべてほうりだしても、だれか雑用の好きなひとたちがカバーしてくれるはずですから、お好きなことをどんどんやってほしい、とおもいます。彼は間違いなく、医療の世界での革新的なものをめざしているに違いありません。
きょうは、京大病院での検査、診察日でした。
ギリシアでの食べ過ぎとかがあったので、ビクビクして受験の結果を聞く生徒のような心境でした。悪いとHbA1cが6.2と思っていましたら、なんとA先生が今回は5.9だとおっしゃるではありませんか。えーつ、6を切ったのか、と驚くと同時に感激しました。実は薬をこの数ヶ月飲んでるので、そんな喜んではいけないのでしょうが。でもわたくしは40代前半で始めてこの測定を始めてからいちども6を切ったことが無かったので、20年以上も6台というか、いったい何才くらいに5台だったのかわからないのです。とりあえず、なにかを達成するのは悪いことではないので、これで安心せずに、5台の前半を狙ってくださいという、A先生のお話に、これも受験生のように深くお辞儀をして帰ってきました。
雑誌細胞工学12月号がきました。徹底討論!論文捏造問題を斬るーこれでいいのか研究者!楽しみにしていた座談会記録、読みました。気鋭のわが国の研究者たちの、本音トーク、とてもいいです。
日本の若い研究者達を刺激し覚醒させるとおもいます。
この問題をこわがらず、いやがらず、真っ正面から向かっていくことが大切ということを、この座談会のメンバーが自らの言葉で身をさらして示しています。