昨日書いたブログには妙なトラックバックが付くようですが、原因は分かりません。なにか使ってる文字かことばがそういうものを惹きつけるのでしょうか。事後評価ということばが意外にこのようなトピックスのブログを惹きつけるのか、不思議なことです。
昨日味わったような感覚は一種のカタルシスであることがわかります。これでわたくしも、過去はさっさと忘れて、これから先は楽しめることだけをやりたいものだと思います。といっても、楽しむためにはたいていその前にしんどいことがあるのが学問なので、屈託なく楽しむだけと、いかないところがつらいものです。
医学部のN先生が医学部博士課程の学生さんのリトリートで講義してくれないかという依頼がありました。学生さん達の希望とかで、光栄なことです。最近はビジュアルを使わないでも、1時間くらいの話しなら、聴衆を退屈させないでいけるという、そこはかとない自信が生まれてきました。
きょうはラボで、研究のこれからの進め方について、ふたりと話しました。
それなりに意義のある風に進んで、お互いに納得できたのは幸いでした。
夕方のゼミで性染色体不活性化についての最近の進展がありおもしろく感じました。25年くらい前から興味をもっていますが、なかなかゆっくりのテンポです。女性にある二つのX染色体のひとつがいかに不活性化するのかですが、RNAが関与すること、X染色体同志が結合することも必要とか。それから、メンデルの法則に合わない、擬似変異なるものもRNAが原因とか。半世紀以上も前から分かっていた現象がRNAのしわざとわかるなど、面白いことがいろいろあります。
北朝鮮の核実験について、米国がリードするであろう、具体的制裁の内容がもちろん関心の第1です。生き物でもほっとけば、こちらに歯向かってきませんが、成敗しようとして手をくだせばそれに対して猛然たる反撃をしてくる可能性があります。そのあたりをよく考えてこの無法国家と立ち向かう必要があるのでしょう。
でも、やはりこの核実験の波及効果が極めて重要でしょう。ひとつの波及効果としては、韓国が核をもちたがるようになるのではないかと、推測します。韓国が核を自前で持ったら、日本人はどう考え出すのでしょうか。韓国の人たちは、同胞と言うことから、北朝鮮の制裁には生理的に賛同できないでしょう。いっぽうで核を持たれてしまったと言うことで、非常に複雑なはずです。
2,3年の時間で見ると、日本も含めて朝鮮半島など東アジアはたいへん危険な兆候を示すようになると思うのは、多くの人の観測でしょう。ロシアも含めてこの火遊び好きの北朝鮮を中心にどのような政治ドラマが生まれてくるのか、日本人にとっては試練の時代がやってくるのにちがいありません。
日本人がはっきりとした役割を自覚して行動すれば、世界の中での存在が明確になる機会かもしれません。米国のいいなりでは、自分のいちばん近くでもそういう態度しかとれないのかと思われるでしょう。
この危機が収束する状況をいまからシミュレートして、それに対応する態度を決めなければならないでしょう。しかし、どのように収束するのか、想像力がとわれます。これは、北朝鮮問題ばかりでなく、なんにでも、国家にも個人にも適用されることですが。
わたくしは、床屋政談の立場なので、やはり短期間、局地的戦争が起きるのかな、自衛隊は参加せざるをえないのかな、などと物騒な考えを持っています。そして、北朝鮮レジームが倒れた後に、何が起きるのか、そこのところをうまく考えられません。でもたぶん、米中露で管理することになり、韓国は悲しい目にあうような気がします。国連事務総長が韓国の外相がなるのも、偶然ではないでしょう。