米国選挙は上下両院とも、民主党が多数を握ったようで、ブッシュ大統領はさっそく、ナンシー・ペロシ下院議長と会って昼食をともにしたとか。ペロシ議長はこっぴどく大統領の批判をしていましたが、とりあえず協力して国家のことにあたると、いってるそうですが、本当の気持ちはどうなのでしょうか。
安倍首相の、タウンミーティングでの「やらせ」を当時担当大臣としてしっていたのですか、という質問での返事がおもしろかったです。ひとタイミングをおいての返事で、「もちろん、知りませんでした」とかいいました。わたくしだと、嘘を言うときのタイミングに近かったのですが。首相はそんなことはもちろんないでしょうが。
万波医師への新聞報道もすこし、雰囲気がかわりました。万波医師を擁護する会が発足したの報道を見ました。これで、やっと正常化に向かうと思います。
昨日の夕刊では、朝日は「あかひげ?」と疑問符付きでありました。また、疑問符付きとはいえ。犯罪者扱いからずいぶん変わったものです。別の見出し(週刊誌か夕刊紙だったか)では、「あかひげ、それとも移植マニア」とかいうのもありました。マスコミも、非難一本やりにだんだん不安を感じだしたのでしょうか。
わたくしは、新聞が全体的に権威のある医療サイドか、霞ヶ関からの観点ばかりで記事を書いてるのが不思議でした。
なぜ、移植を受けたもしくは受けようとした、患者サイドからの観点で記事を書かないのだろうと。新聞こそそのようなアプローチをすべきだったのではないか。たぶん、万波医師は非常に多くのかたがたに手術をしているでしょう。そして、生活の質がどのように変わったのか、そして患者達は現在をどう考え、将来について、どのように考えているのか、そのような記事をぜひみたいと思いました。
生体肝移植ではなぜか、光りの当たる部分のみが報道されていますが、実際にかかる医療経費がどれくらいとか、もしも患者が不運にも手術後亡くなっても、膨大な医療費は当然払わねばならないのですが、その結果どのようなことが待ち受けているか、そのようなことをきちんと報道したものがありません。
腎移植はずっと数も多いのでしょうが、国内の場合での医療経費、海外の場合での医療経費など、もっと意味のある報道はいくらでもできるでしょう。そして、透析患者が腎移植をした場合の変化など、報道の観点はいくらでもあり、生身の人々の意見や情報を伝えれば非常に意義があるではないですか。
特に、透析を必要とする人々は現在全国で30万人弱おられ、これから増えていくのでしょうから、腎移植に関する関心はますます高まるはずです。
万波医師個人に対するこのようなマスコミの巨大なアンチキャンペーンが、医師に対していかなる抑制効果としてはたらくか、マスコミで報道に当たる人々は本当に真剣に考えて欲しいと思います。