百万達成、残念なニュース、阪大での試練

昨日から今日にかけて(こちらの時間で)百万の数字に達したようです。このブログの訪問者数という数字が何を意味するのかはわかりませんが、でもなにかの区切りだし、何かを達成したのでしょう。京大教授の定年退職を境に始めたこのブログもわたくしと社会との何らかの接点になってることはまちがいないし、大学教授という社会的任務を失った人間が代わりにおこなう行為としては、「休憩時間」とめいをうってはいるものの、なんらかの社会的価値があったということを示す数字だと自分ではおもっています。

わたくしが研究員として所属する京大の生命科学研究科や医学、ウイルス研究所が共同で申請したグローバルCOEはどうも落選したようです。文部科学省のホームページにアクセスして、名前がありませんから、そうであろうということがわかりました。理学部Aさんが代表になっているほうが京大では通ったようです。5年前にはわたくしが代表者として申請したものの更新期にあったわけですが、非常に残念な結果になったようです。これで雇用されていた人達がいるので、ずいぶん困る人達もでるようですが、競争があるわけですからこういうことは常にありうるわけです。生命科学のかつての同僚達が現在どのようにおもっているのかはまったくわかりませんが、研究科発足以来の初の試練なのではないでしょうか。これからどう立て直すか、全国的にも注目されるでしょう。
グローバルCOEは阪大がもっとも多く当選させたようです。阪大は戦後初の文科系の学長になったし、あたらしいルックを見せだしてくるような気がします。

数日前に触れた医学部の下村教授の研究室からの論文についても、下村教授が反論会見をするなど、いろんな意味で大学としては格好が一見悪いですが、しかし新生するにはこのような過程を経なければならないのでしょう。
ただ気になるのは、当事者特に調査委員会などにかかわる研究者たちへの負担が非常に大きいことです。阪大ではない別のところにおられる研究者のかたの話しですが、辞職になった研究者の訴訟になってしまって、裁判に向けて必要な書類などの作成にものすごい時間をとられるということです。
研究室主宰者のモラルに関する関心はこれからますます高まるだろうし、人事の時に候補者の評価として、業績と相まって真剣に考慮すべきて、そうでなければいけないとおもいます。

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