ニッポンエリートはガラパゴス島の動物か、蜷川知事の頃の京都

昨日の朝の東京での会議では、座長のK先生がおもしろいことおっしゃってました。
日本はいまやどんどん国際的に通用しなくなってきて、ガラパゴス島化してきたとのことです。
先生は毎日日本の官界、財界、政界などのえらーいかた達と接触されているのでガラパゴス化はニッポン庶民というよりはニッポンエリートがやったり考えたりしていることを指しているのだと、推測しました。
それで、女性と外国人が嫌いというのが共通点らしいです。ぬくぬくとした環境にいると女性と外国人のウイルスに感染して滅亡するおそれがあるのでしょう(これはわたくしの冗談です)。でも、先生がおっしゃるグローバル化に強いのは、日本女性と外国人、これはわたくしもどちらかといえば同意します。韓流に凄いいきおいでのめり込むのもやはり女性ですし。
それはさておき、このガラパゴス島化かなりリアルな比喩と思いました。
先生はiPhoneを例にして日本商品がどんどん通用しなくなってきている流れなども紹介してましたが、わたくしはiPhoneが日本で販売されてないとおもっていますが、それがいかなる事情にあるのか、たぶんまた業界の人達の国内での利益確保だろうとおもいます。
実は学界だってまったく同じ状況です。
日本人と日本語が最大の関税障壁なのが日本の学界なのです。
ガラパゴス島化という表現は聞いたことありませんが、外国人と女性を極力無視して事が進むのはたしかです。外国人に議論してもうまく反論できないから、外国人が沢山いるところでのびのびやれる日本人学者はやはり非常にすくないし、たとえいてもそういうかた達の国内での影響力は弱いものです。
やはり岩盤のように強い勢力があって、それが残って到達した世界が、日本ガラパゴス化といわれると、なんだか急に日本が情けないと感じると同時に懐かしい感も湧いてきます。
わたくしが始めて京都へ来たとき、知事さんは共産党が支援した蜷川さんでした。あの人は当時の京都を特殊世界化しようとしていたようにおもいます。
新幹線を京都にもってくるのも止めようとしたくらいですから、たいしたものです。道路がぼこぼこなのはよく知られたことです。
でも、知事さん結構人気があって、わたくし一度飲み屋で蜷川知事にケチつけたら、えらく叱られた記憶があります。
その時の、京大の偉い先生がのたまわったのは、貧乏そうにみえる京都がいいんや、京都は金持ちになったらあかんのや、人の姿がほとんど見えない夜の先斗町、あれが最高なんや、ということでした。
妙に説得力があって、困ったものでした。
それ以来、京都のやせ我慢の美、というものも理解できるようになったことは確かです。でもまあ歴史の蓄積がありますから、いまは貧乏でもいろんなものがたまっていますし、町衆のレベルは非常にたかいですし、ガラパゴス化とはずいぶん違う世界でしょう。
でも衰退に向かう日本が向かっていく時にえらべるいい方向が京都にはありそうにおもいます。関東人のいう清貧は好きでないのですが、京都あたりの人がえらぶ清貧なら、まだ余裕が残る感じです。

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