学会と名のつくものはこの日本という国ではおおむね後ろ向きです。
わたくしのそれほど多くない体験からいっているのですが、かつて革新といっていたものがまったく革新でなく自民党と野合したように、日本でのもろもろの学会に常時巣くってているかたがたは世のためといいながら実際には余計で迷惑のようなことしかしてない、というのがこれも体験からでてきたことです。
なぜでしょうか。
結局、一つの結論を出そう、ださねばならない、ということで少数派の新しい動きは常に頓挫しやすいのです。
だいたい学会にいて、誰もが結局賛成するようなものはたいていろくでもないのです。
ここまで書いて、わたくしの偏見がもうでてしまいましたので、学術会議のことを書こうとしていたのですが、やめます。
最近はいろいろ詐欺事件が多いようです。
エビの養殖では800億円も集めて、なにもしてなかった詐欺師の一群がいて、この世界でのありとあらゆる詐欺的なテクニックを集めていたとか。無から、800億円のお金が産まれたわけですか。
医科大学の裏口入学を斡旋して受験生の親から4500万円詐取した人の意見はなかなか興味深い。受験生の学力が受かりそうもないので、お金を返そう、と思った。つまり何もしないでも受かってしまえば、あたかも努力したふりをしていて、それでお金をもらったまま、こういうテクニックですか。これじゃ受験生せっかく自分の努力で入ったのに、親からは4500万のおかげとおもわれて、立つ瀬がないですね。
こんな事かいたのも、どうも研究開発費が必要と称してお金をかき集める人たちの中に一脈通ずるようなテクニックがあるのかもしれないな、と感ずるからです。つまり約束した研究をまったくしないでいるようなケースです。北朝鮮の最近のテクニックも研究ではありませんで国家経営ですが、なんか一脈相通ずるものをかんじます。
研究開発費なるものが高額になるにつれて怪しいものが多く混ざっているのではないでしょうか。そこらあたりで発見すれば無駄使い防止にいちばん効率がいいのに。
パーキンソンの法則というのがあって、額が30万円とか300万円くらいまでは、かなりうるさい議論がでるのに、3億円くらいになると、どんな無駄遣いがあるのかどうかイメージが湧かないので、だまってしまって、さらに30億円や300億円くらいになると、もう金額の具体性も見当もつかないので、誰も発言しないし、うるさい批判も出にくいというものです。
できすぎた話ですが、真理の一部はあるでしょう。
タクシー券とか飲み食いとか日常感覚で理解できるものの無駄遣いを発見したら、鬼の首を取ったように興奮するのです。
詐欺師はそのあたりは充分知ってるでしょうから、思い切り額をふっかけてきて、相手を煙に巻くのではないでしょうか。
日本では何兆円とか何十兆円いう税金を使っての開発投資をしているとかですが、まったく実感がありません。
そのあたりでの大規模の無駄使い、つまり約束したことを何もしてないのをを発見したら、相当な手柄になるのでしょうね。
それとも、本当はおそろしいことに、ほとんどのものは約束したことなどなにもしてなかったとか。