神谷美恵子がのこしたもの

百万遍から100メートルほど西にいくと思文閣という名前の展示会や展覧会をやるところがあります。ここのところ前をとおるたびに神谷美恵子がのこしたもの、という看板をみます。やさしいまなざしのこの著名なかたが亡くなられてもう30年もたっているのか、と思い、かならず見に行こうとおもいつつついつい機会が無かったのですが、きょうはとうとう行きました。ところがなんと今日は休館でした。拍子抜けしましたがまだ12月までやっているとうことなので、また行きましょう。
神谷美恵子さん、このほんとに会って話したくなるような女性、いちどはわたくしも診断を受けてみたくなるようなかたです。でも、夫君の講義は何度が聞きました。息子さんの一人とも昔はよくお話しをしたものです。最近、そういえば会っていませんが。でも神谷美恵子さん、ご本人には会ったことがありません。残念です。会いたかった人では、他に宇野千代さんという方がおりました。同じくらい会ってみたい人でした。
でも何度もあったことがあるような気がするのは、息子さんがとてもよく似ている(のに違いない)のです。写真ですからどこまで似ているか分からないのですが、神谷美恵子さんしか知らない人が子息の律さんに会って話しをしたらしゃべり方や表情の動きなど、まざまざと母子であることを感ずるのに違いないのです。と思ったりするのです。
わたくしがこんな風に書けるのも、息子さんの持っている風貌の美点がおかあさんから来たのかもしれないと思ったのでした。
でもここまで書いて、阪大の生物の教授だった神谷宣郎先生の風貌を思い起こしてみると、やはりとても優しそうで目の奥がたたえてるものは同じようなものだったのかもしれないと思いました。そうか夫婦似ていたのかな、と思った次第です。
看板を見ると、神谷姓の男性の名前がもう一人あって、音楽の演奏会もあるようです。弟さんなのでしょうね。
そういえば律さんは落語研究会にいたとか、聞いた記憶があります。

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