オバマ大統領の来日、成果が見えない研究、中国の若者たちの台頭

米国オバマ大統領が来日されました。きょう演説がありましたが、要旨を聞くと日本国民への格別なメッセージはないようでした。お互いに元気がでる関係はいまはないということでしょう。小浜市民の歓迎活動の健闘ぶりが世界のニュースになっているのが日本側から見たら唯一の救いでしょうか。
米国から見ると東アジアはもはや経済横綱中国の地域であり、日本はその露払い的存在でしかないのでしょうか。日本と米国の両方の国を知り尽くした象徴的人物が政治的なシーンに出てきません。これも芳しくないですね。
沖縄での米軍基地をどうするのか長期的な観点も短期的な解決策も日米両国で同意したものがない、これが一番の問題だということが分かってきた。そういう意味で、問題が隠蔽されてないのでいいのではないでしょうか。でも沖縄に住む人達から見れば民主党政府がいったいなにをしてくれるのか、この一点が焦点の問題となってきました。

研究費に緊急なんていうものがあるんでしょうか。ほんとはないはずだと思います。緊急といっても頑張って数年くらいのタイムスパンがはっきりした成果をあげるのにかかるのでしょう。ですから、緊急性がないとかいわれて、仕分けで研究費を削減するのなら、ほとんどの研究費は削減されるものでしょう。研究費を3年もらって4年目にどんなはっきりした成果があがったと国民に聞かれてもなかなか言えないのが大半の研究でしょう。そのかわり、10年くらい前とか20年くらい前の研究がいまこういう風に成果をあげているとかは言えますが。でも、それを一つの研究の成果というのはためらいます。研究は継承でもあるので。それに成果なんてはっきりしないことが多いのです。威勢がわるいのですが、本音はそんなところです。
ワトソンとクリックの論文なんていま引用する人は誰もいません。誰もが知ってしまったら論文引用もしないのが普通です。
ですから成果がどうあがったとタックスペイヤーに正面切って聞かれて論文がなんども引用されていますなんて、自信をもって説明するのは気持的には難しいのです。こんにゃく問答みたいになりますが、成果はひと言では言えないのです。でも、ほんとはほんとはかなりあがっているのです。
スポーツやなんかと比較されてもこのあたりは困ります。仕分けする人達の意見をいちど正面から聞いてみたいものです。わたくしの研究なんかを例にして。

きのう中学生に日本はまだメードインジャパンの研究でノーベル医学生理学賞をもらった人は誰もいないのです、いいながら立場が弱いなあ、と感じました。彼等を励ます言葉がすぐには見つからないのです。抽象的にはいえるのですが。こういうのが一番つらいところです。すごく面白いんですでは、説得力ないし。安定した職は望めない、等といったら今の時代若者はこないかな。
中学生には中国の若者たちは凄いいきおいで米国を手本に科学技術をやっているので、10年くらい20年もかからないうちに日本は追いつかれてしまうかも、というような話をしました。わたくしにはいまやこちらのほうが一番の関心事です。
昼頃から比良のほうの家にきて薪を所定の場所にいれたり、野菜を保護したりしていたらもう夕方です。きょうはこれから帰ります。

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