この三日間の沖縄はほんと寒かったです。本土も寒いようなので、おなじ寒波が影響しているのでしょう。
やはりこの入試流出事件の顛末に興味が。
要するにわたくしなどの知識も経験も、携帯電話の操作についてはほぼ「無知」ということがこんかい分かりました。
いまどきの高校生なら今回くらいのスピードでネットで書いたりしたりするのは出来るのだそうです。
論より証拠、この浪人生の動機は実に素朴にして簡単、京大にうかりたいの一念とのこと。すべて自分ひとりでやったとのことです。監督の目を盗むのも実演してもらいたいのですが、簡単なのかもしれません。スマートホンでもなく在来の携帯電話ひとつで全部やったとのこと。カメラなどまったく使わないとのこと。古典的なカンニングの動機に新しい能力というのか携帯衝動というのか、これを使えばネットの中の便利なものを利用出来る、利用したいという強い欲望が、自分がやることが犯罪であるという意識を飛ばしてしまったのでしょうか。動機は父が死に、母に経済的負担をかけたくない、一浪でもあり後がない、可哀相ですが、でもそういう人達はこれまで沢山いたので。例外ではない。
試験に対する冒涜、とかいう意見が新聞とかテレビによく出てきます。みな横並びで努力しているのだから、いけない、という理屈ですね。その通りです。しかし入試でそれとなくカンニングした人はたぶん数多いるでしょうから、こういう飛び道具へのはげしい忌避だけではカンニングはなくならないでしょう。それどころか、こういう事件を契機にそっとやるのは増えるような気がします。いわゆる寝た子を起こしたような面もあるでしょうか。目のいい人だと、階段教室で3列4列目の前の受験生の答案などよく見えるもんだと、監督しながら驚いたことがよくあります。