この年になっても、進歩する力はまだもっていると感じることはあります。
しかし、記憶力は間違いなく低下しています。ただかつて覚えたことに継ぎ足すのはまだ記憶できるのですが、新規に覚えるのがつらいものです。建物に入るのに必要な4桁の暗証番号、こう言うのが苦手です。前は2つ異なった暗証番号を使ってラボの出入りをしていました。さすがに毎日で覚えました。クレジットカードの暗証番号、みな同じでないので、思いだすのに、時間がかかるときがあります。ATMの暗証番号、これもちがうのですが、だいぶ長期間使っているので、大丈夫です。いま考えたら、7種類の4桁の暗証番号を日常的に使っているのに気がつきました。
けさの朝日新聞をみたら、昨日話題にした、首相の毎晩の高級ホテルの飲食についてのかなり大きな記事がありました。でも新味のある部分がまったくないのでがっかり。
麻生首相が葉巻を手に持って、高級バーの中で大口開けて大笑いしている写真一枚のもつ情報にまったく匹敵できていません。
その点、夕方に見たMSN産経ニュースの、麻生首相ぶら下がり詳報「ホテルのバーは安全で安い」が面白く、たくさんわらえます。
亡くなられた橋本首相の傲岸な感じとこの麻生首相は良く似ています。ちがいはやたらにお金を持っているらしいこと。
わたくしも朝日の記事でいちばん不満だったのは、記者なら公僕の筆頭の首相が毎晩たくさんの人と会っている高級バー、高級レストランの支払いはどうしているのか、これが記事にないのが不思議でした。
政治記者はただ酒、ただめし三昧とは聞いたことがありますが、お金の支払いを話題にする必要はあります。そんなところに呼んで、相手の分をどんどん払えば、なんらかの接待になるし、呼ばれた人たち(どうも非常に多数らしい)自腹で払うのなら、公務員や薄給の人たちならば払うのはつらいでしょうに。呼ばれた人たちがみな平気で自分の分は払えるのなら、そういう連中とだけつきあう、麻生内閣は金持ち内閣でしょう。
わたくしだったら、こういう席で誰がはらうのか、いちばん気になることです。これだけ税金の使い方にうるさいジャーナリストが公僕の筆頭の首相がよなよな自分のお金で人を呼んで、どうお金を払うことを仕切っていくのか、それを記事にしないのならなんの価値もないでしょう。
この産経ニュースでは、そのあたりを聞こうとしたぶらさがり記者が大声で遮られて終わってしまった、いきさつが雰囲気ともども実によく出ています。秀逸な記事ですが、記者の無力ぶりもよくでているので、ちょっと情けない。
麻生首相にとって安くても、呼ばれた官僚の公僕や代議士には高いはずです。
もしも、首相が自腹をきって、呼んだ人たちのお金を全額払っているのなら、わたくしは問題と思います。首相自らの接待となるのでしょうか。遊びのお友達として呼ばれるのなら、断れないし、いやなもんでしょうね。
内閣官房の機密費がそれともつかわれているのか、いまのご時世このあたりを調査して始めて、記事に値するのではないでしょうか。
わたくし、もしも彼のいうお安い高級バーに呼ばれたとして、話の後に、自分で払うのもしゃくにさわるし、払ってもらうのはもっといやです。そんなことはありえませんが、呼ばれてもおことわりするでしょう。
自分のアジトに人をよんで、夜な夜な飲食三昧はのお供は、ごく親しい、友人だけにとどめていればまだしもですが。
超お金持ち首相をもった日本国民としてはこのおかたの夜の動静は話題の一つになりそうです。