SK君の学位公聴会

きょうは昼過ぎから奈良先端大学院にでかけました。出町柳から京阪に乗って、丹波橋乗り換えの径路です。高の原からはバスは不便なのでタクシーです。
沖縄で過去3年間研究にひたすらがんばったSK君の学位の公聴会に参加するためです。論文のアクセプトが締め切りぎりぎりに間にあって、めでたく春には博士の学位がもらえるのかどうかの最後の大きな関門でした。
30分間発表して、30分間担当の教授の先生方からのたくさんの質疑応答があるという内容のたいへん濃い発表会でした。
SK君の発表は練習の時よりずっと上手にできていました。これでひと安心でした。
質疑はなかなか良い質問が多く、ああこの問題は彼とは十分話し合っていなかったな、とおもう鋭いのがかなりありました。彼はそういう質問にも無言になることはなく、まあ全部よく答えたわけではありませんでしたが、でもほんとうに敢闘していました。
二児の父親、紆余曲折のうえでの学位、涙なくしては語れない学位への努力でした。日本でもこうやって努力に努力を傾けて博士号をとる有為の人材がいるのです。
社会はかれらになんのねぎらいもかけませんが、それでしかたないでしょう。たくましくかつ貪欲なポスドクになって欲しいです。
わたくしにとっては、SK君は学位をとったこれまでの60人だか70人だかのなかでももっとも記憶に残る一人になるでしょう。
この春はまだもうひとり学位候補者がいますが、こちらはまだ決着がついていません。
銀行員になってからの学位公聴会もわるいことではないと、おもうのです。

話題にするのもウンザリの首相ですが、朝日新聞の世論調査では支持14%だそうです。たぶん本心は本人ももウンザリしているとおもいます。そうでなければ、生身の人ではないでしょう。政治的にはいまの日本は漂流しているとしかおもえません。14%の支持しかない首相のこころも漂流しているのでしょうか。

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