NHKに送られてきた赤報隊印字のある金属物体は実は旧日本軍の三八式歩兵銃の実包であるとの警察庁発表があったとのことです。
東京、福岡共にNHKに送ってきたのは、同じものだろうとのことでした。長野、札幌にも同じようなものが送られてきたとのこと。
赤報隊の隊は旧字だったということだし、旧日本精神を忘れるな、という警告とも受けとめられますが、何を意図したものなのかわかりません。
週刊新潮における連載記事と合わせて、漠然とした社会不安を起こさせるに十分な事件となりつつあることは確かです。昭和62年から63年頃にあった銃撃事件と直接関係があるのか、まったくないのか、旧軍の銃弾であることが気になります。
民主党という党の一致という点では大変に難しい政党の代表である小沢氏の米国第七艦隊で十分であるという発言は、非常に興味深いです。この人が麻生首相のように、なにか粗雑な感じでものを言ったとはとうてい思えません。
この発言の趣旨は、日本に駐留する米軍の規模を思い切り小さくすることは可能だという、発言だと思われます。規模を小さくする代わりに、あとは日本が自力でやるという具体的内容がはっきりしませんが、米軍基地にあえぐ沖縄県民(のすくなくとも一部は)は歓迎するでしょう。
すくなくとも、保守系の実力政治家がこのような発言をかつてしたのを聞いたことがありません。
わたくしの憶測は、小沢代表の観測気球だと思われます。自民党の猛反発は計算の中に入っているし、民主党の一部の困惑も計算にあるでしょう。しかし、米軍駐留の規模を思い切り小さくするというメッセージは中国は決して嫌がらないでしょう。米国ですら、嫌がらないでしょう。もちろん日本が自力で駐留米軍の代わりをするという、部分が大切ですが。社民党や共産党はうかつに発言しにくいでしょう。
いわゆる無党派層の多くは案外賛成ではないでしょうか。自力防衛を賛成する層は急速に増えています。憲法九条派も駐留米軍の規模を小さくするという点にはなかなか反対出来ないでしょう。
そういうわけで、今回の小沢発言に条件反射的に、無知にして暴論と決めつけた自民党のお偉いさんは、無党派層の支持などを勝ち得ることは不可能でしょう。問題は民主党内部でしょう。
小沢代表は、詳しい説明をしない人ですから、またたとえしても雄弁ではありませんから、どうしてもそれじゃ日本が自力でやるという部分でけんけんがくがくの議論になるでしょう。わたくしは、駐留米軍をほとんどなくせる、という一点を直近の首相候補が発言したという点に大いに興味をそそられます。
願わくは、このことで、建設的な議論を民主党内でして欲しいことです。