今年の分子生物学会年会の予告について

朝は雨が降っていました。この時期雨を見ると、なめくじが地面から出てきた、若い芽をぺろぺろと食べているようなイメージが目の前に浮かぶのがいけません。ムシのなかでいちばん腹が立つのは、わたくしの場合ねきりむしです。

来週の沖縄行き、その次の週のオランダ行きのスケジュール確定、さらには8月末のイタリア、その直後のシンガポール行きなどのスケジュールや要旨作成やら、いろいろすませなければならないことが多くて、しんどいことでした。
でもいちおうそれもだいたい終わりつつあって、ホッとしてます。ラボの皆さんとの議論もかなりやっています。なんとなく、先行き明るい気分です。

今年の分子生物学会、学会の原点、すべては議論から、というのでした。数日前にプログラム予告が来ていたので、パラパラとめくって見たのですが、どうもあまり論争的なものがほとんどない、ことに気がつきました。ただひとつ、ちょっと刺激的な文字がありましたが。旧知の小原さんや荒木さん達のやる年会ですから、ケチをつけたくないのですが、ちょっとガッカリです。でも、趣旨をよく読むと、年会とは「より効果的に議論する場としたい」とありますので、わたくしのように、議論といえば「論争」の「争」をついつい思い浮かべるので、羊頭狗肉と思ったのは、早とちりでこういうプログラムが「効果的」なのでしょう。でも効果的なんて言うのは、どうなんでしょうね。魅力ありますか。
しかし、お友達があつまって、微温的な議論するのはいくら効率的でもどうなんでしょうか。シンポジウム世話人の自己(分野)顕示になりがちです。対立的な内容を発表しそうな有力研究者を続けて発表させて、激しい議論を誘起させられたら、世話人冥利に尽きるでしょうが。まあ、そんなものも今の時代はやらない考えなのでしょう。やはり自己宣伝の時代なのでしょうか。

この程度のものだったら、合同年会をやめる理由が、本当にあったのかどうか、疑問という印象が強く残りました。

タイトルとURLをコピーしました